昨年10月、WordPress.com は MCP サポートを導入し、Claude、ChatGPT、OpenClaw、Cursor などの AI エージェントが、サイトのコンテンツ、分析データや設定にアクセスできるようになりました。
すでに数千人のユーザーが、お気に入りの AI ツールを接続し、サイトについて質問を投げかけています。これにより、ダッシュボード内を探し回る手間が省け、大幅な時短を実現しています。
サイトの情報を読み取るだけでなく、エージェントに「実際の作業」をこなしてほしいという声が多く寄せられていました。
そこで今回、書き込み機能を追加することで、AI エージェントは WordPress 上で、これまで以上に幅広い作業を任せられる存在になりました。
読み取りから書き込みへ
書き込み機能によって、 AI エージェントは次のことができるようになりました。
- ブログ投稿の下書き作成・公開:原稿を渡したり、公開したい内容を説明したりするだけで、AI エージェントがそのままサイト上に投稿を作成できます。
- ページの作成・更新:ランディングページや About ページなどを、サイトのデザイン仕様やブロックパターンに合わせて作成できます。
- コメント管理:ダッシュボードを開かなくても、コメントの承認、返信、整理ができます。
- コンテンツの整理:サイト全体のカテゴリーやタグを作成、名称変更、再構成できます。
- メディアのメタデータ更新:代替テキスト、キャプション、タイトルを修正して、アクセシビリティ��� SEO を改善できます。
しかも、これらはすべて自然な会話を通じて実行します。
やりたいことを伝えるだけで、あとは AI エージェントが処理します。
19 の新機能、使い方はそのまま
今回追加された新機能で、6 種類のコンテンツタイプ(投稿、固定ページ、コメント、カテゴリー、タグ、メディア)に対し、19 の新しい書き込み操作が追加されました。新規インストールする必要はなく、 WordPress.com の MCP ダッシュボードで新しいツールを有効にするだけで使い始められます。
AI エージェントでできることの例をいくつか紹介します。
- 「この投稿は書き終えました。下書きとして保存して、『旅行』カテゴリーに分類し、関連するタグを追加して、160 文字以内のメタディスクリプションを書いてください。」
- 「ブログでレシピを公開し始めたいです。『レシピ』カテゴリーを作って、『朝食』『昼食』『夕食』『デザート』のサブカテゴリーを設定してください。」
- 「『 About 』ページを作ってください。チーム紹介、ミッション、連絡先情報の��クションを含めてください。」
- 「『 About 』ページにお客様の声のセクションを追加したいです。今のテーマに合うパターンを探して、下書きとして追加してください。本文はあとで私が入れます。」
- 「最新の投稿にある保留中のコメントをすべて承認して、価格について質問しているコメントには返信してください。」
- 「「『リソース』の下に『チュートリアル』カテゴリーを追加し、最新の3 件の投稿に『初心者』タグを付けてください。」
- 「サイトのアクセシビリティを監査して、レポートを作成してください。」
- 「メディアライブラリ内で 代替テキストが設定されていない画像をすべて見つけて、ファイル名や添付情報の文脈から候補を提案してください。」
AI エージェントは、利用可能な操作を把握し、必要な処理を判断し、変更を加える前に各ステップを確認しながら進めます。
デザインを考慮した更新
書き込み機能の大きな強みは、サイトのテーマとの親和性です。AI エージェントはサイトの色、フォント、余白、ブロックパターンを理解した上でコンテンツを作成します。
そのため、サイトのデザインシステムに沿ったコンテンツを作成でき、テーマを変更しても、新しいデザインに自動調整されます。


安全性を優先した設計
AI エージェントに にサイトの変更権限を与える際の不安を解消するため、多層的な保護機能を備えています。
すべての変更に事前承認が必要:作成、更新、削除のいずれを行う場合も、AIエージェントはまず具体的に実行する内容を説明し、確認をします。ユーザーの同意なしに処理されることは一切ありません。
新規作成はデフォルトで下書き保存: AI エージェントが投稿や固定ページを作成した場合、まず下書きとして保存され、公開前に内容を確認できます。
また、公開済みの投稿を更新する場合は、変更内容がすぐにサイトに反映されることを事前に伝えます。
削除しても一部は復元可能: 投稿、ページ、コメント、メディアを削除しても、一旦「ゴミ箱」に移動されるので、30日間は復元できます。ただし、WordPress の仕様でゴミ箱機能がない「カテゴリー」や「タグ」については、削除が取り消せないことを事前に最終確認を行ってから実行します。
すべての変更をアクティビティログで確認:AI エージェントが行ったすべての操作は、サイトのダッシュボードにあるアクティビティログで確認できます。
AI エージェントに「これまでに行った変更の一覧を見せて」と尋ねることもできます。
WordPress のユーザー権限をそのまま適用: 書き込み機能は、WordPress.com の他の機能と同じく、既存のユーザー権限に準拠します。
たとえば 編集者は投稿の作成や編集はできますが、サイト設定の変更はできません。
また寄稿者は投稿の下書きは作成できても、公開はできません。
現在のアクセス権限が、自動的に適用されます。
必要な機能を自由に選択可能: 投稿作成からメディア更新まで、各操作には MCP 設定内に個別のトグルがあります。
必要なサイトで、必要な機能だけを有効にでき、それ以外はオフのままにしておけます。
始め方
書き込み機能は、 WordPress.com のすべての有料プランで本日から利用可能です。手順は次のとおりです。
- MCP を有効化:wordpress.com/me/mcp でアカウントの MCP を有効にします。
- 機能をオンにする:使用したい書き込み機能をオンにします。
- AI クライアントを接続 : Claude、Cursor、ChatGPT、または MCP 対応ツールを連携します。
- コンテンツ作成を始める。
利用可能な操作の一覧や技術的な詳細については、 MCP ツールリファレンスとプロンプト例をご覧ください。使い方のヒントとしても役立ちます。
WordPress.com で MCP を公開した際、サイトの状況を把握するために、いくつものツールを使い分ける必要はないとお伝えしました。そしてサイトの管理も1か所でできるようになりました。
AI エージェントの準備は整いました。何を作りますか?
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