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水曜日 4 01, 2009

サンのクラウド (4/4)

これまでの3回のブログ記事では、サンが目指す方向性を明確にしてきました。お話してきた基本的な最優先課題は、次の3つです。

1. テクノロジーの選択
2. 市場革新
3. 1と2の効率的な関連付け

これらの最優先課題のうちの最初の2つ、つまり、どの分野でどのようにソフトウェアの採用を促進し、市場での活動を展開するのかについては、ご理解いただいていると思います。

今回はそれを受けて、これらを何によって結合するのかをご説明します。また、サンにとって最大の戦略的な課題の一つである当社の「規模」についてお話します。

販売規模
まず、サンにとって、なぜ規模が課題なのかをご説明しましょう。ここでいう規模とは、購入規模ではありません。すでに述べたように、サンは単純な大量購入 によってではなく、技術革新によって製品の利益率の向上を図っているからです。ここでいう規模とは「販売規模」であり、「マーケティング規模」です。サン の現行製品は、現在の顧客ベースよりはるかに多くのお客様にアピールしており、現在の2倍のお客様を獲得することも可能でしょう。ところが、そこで問題と なるのがサンの規模です。サンの販売担当者とパートナーの人員を全部あわせても、同業他社��10分の1にすぎないのです。

このことは、不況下では特に難しい問題となります。不況下では、顧客数を拡大するだけでなく、同時に従業員数を縮小しなければならないため、状況はさらに困難を極めるのです。

しかし、それは同時に非常に大きなチャンスでもあります。サンの顧客は、世界中でも10万人未満です。単純に1つの例として、例えば世界中 のMySQLユーザは、1,000万人を超えます。この1%を新規ユーザとして獲得するだけで、サンの顧客ベースは倍増します。問題は、それをどのように 実現するかです。MySQLのユーザがサンに興味があることは確かです。しかし、販売担当者を飛行機に乗せて、1,000万人全員に売って歩かせるわけに はいきません。

この問題に対する解答を導くために、一見無関係に思える検索ビジネスについて、考えてみたいと思います。

購買意図の発見
さて、検索ビジネスがなぜそれほどの価値を持つのでしょうか。それは、検索ビジネスが「購買意図」をキャッチするきわめて効率的な手段だからです。あ るユーザが「カイロ行き航空便」をキーワードとして検索を行っている場合、その人がエジプト旅行という市場に属している可能性は非常に高くなります。その ようなお客様の購買意図を知ることは、エジプトへの旅行者を対象とする航空会社、ホテル・チェーン、レンタカー会社にとって、大きな価値があります。この ユーザの意図を最初に認識した者は誰でも、そのユーザとそれらの会社との間を仲介することで、利益を得ることができます (これがオンライン広告の核心です)。「カイロ行き航空便」の検索結果とともに、割引航空運賃の広告を表示すれば、掲示板や新聞に広告を掲載するより、航 空券の販売につながる可能性がはるかに高まります。お客様のほうからやってきて欲しいものをはっきりと言ってくれたら、これほど楽な販売はありません。

過去数回のブログでお話したモデルを思い返してください。サンのビジネスは、膨大な量のフリー・ソフトウェアをユーザが選択するところから始まります。文字どおり、数百万にも上るソフトウエア資産が日々採用されています。このことが検索とどう関係しているのでしょう。

実は、お客様によるソフトウェアのダウンロードは、サンにとっての情報となるのです。どのソフトウェアをダウンロードするかは、ユーザが何に価値を置いて いるかの表れです。お客様がMySQLやZFSをダウンロードする場合、目的はおそらくデータの保存でしょう。OpenOffice.orgをダウンロー ドする場合、文書の作成、保存、そしておそらく印刷を行う可能性が高くなります。サンの仮想化ソフトウェアであるVirtualBoxのダウンロードは、 ユーザが複数のOSを連携して使用していることを意味します。この種のデータが毎日、膨大な量となってサンに届けられます。サンは世界中のテクノロジ市場 のあらゆる場所から、ユーザの購買意図のシグナルを受信しているわけです。それが、サンの分析的マーケティング活動の基盤となります。

個人や組織が、何をダウンロードするかによって、どのような作業をしようとしているのかが明らかになります。これによってサンは、他の企 業にはない絶好の位置から、次のステップのための状況を見極めることができます。例えば、ある企業がLustre (市場をリードするスーパー・コンピューティング用並列ファイル・システム) をダウンロードしていたら、スーパー・コンピューティング用設備を構築していると推測できます。サンはソリューションをLustreに最適化している数少 ない企���ですが、このようなソ��ューションはLustreに興味を示しているユーザ・コミュニティを対象にしています。 これが、スーパー・コンピューティング市場でサンが成長し てきた理由の1つです。Lustreが広く受け入れられるように技術革新を進めた結果、今では有数のスーパー・コンピューティング環境で採用されていま す。Lustreの製品やサービス開発は、それが使用される環境を対象に最適化されています。販売・マーケティング活動は、Lustreやホワイトペー パー、その他Lustreに関連するコンテンツのダウンロードによって、Lustreへの興味が特定されたユーザにターゲットを絞って展開しています。

しかし、前に述べたように、フリー・ソフトウェアのユーザの大部分は、数百万ドルのスーパー・コンピュータを購入することはありません し、数百万ドルのソフトウェアを発注するわけでもありません。そしてそのことが、サンに新しいビジネス・チャンスをもたらすとともに、サンが抱える規模の 問題の解消につながります。

サンのクラウドの発表
そのチャンスは、本日発表されたサンのクラウドに関係します。これは、フリー・ソフトウェア・コミュニティ全体に対して、商用ネットワークサービスを提供するものです。

まず、サンが本日行った発表についてお話しましょう。

今朝、サンのクラウド・コンピューティング・ビジネス担当シニア・バイスプレジデントであるDave Douglasが、Sun Cloudの構築を発表しました。 このクラウドでは、ZFS、Crossbow、MySQL、Glassfishなど、オープン・ソース・プラットフォームが採用されています。サンでは 4,000人以上の開発者がこれを実現するさまざまな取り組みを行なっており、また20年以上にわたるネットワーク規模のソフトウェア技術革新の経験を持 つ当社は、その先進的技術に自信を持っています。またオープンソース上に構築し、プロプライエタリなストレージ製品やネットワーク製品を回避することで、 コストも大幅に削減できます。

発表の第2点として、サンのクラウドで使用されるAPIとファイル形式はすべてオープンで、クリエイティブ・コモンズのライセンスで提供されます。これにより開発者は、新しいプロプライエタリ・クラウド・ベンダのクラウドに拘束されたり、それらのベンダから提訴されたりする心配なしに、サンや自社のクラウド・サービスを大量市場の製品に結合できます。

発表の第3点として、サンのクラウドは同業他社と異なり、企業ファイアウォールの内側に導入できます。これにより、法規制やセキュリティの 関係、またはビジネス上の制約からパブリック・クラウドを使用できないお客様も利用できます。受託者義務や法規制によって監視対象となっているデータやプ ロセスが、パブリック・クラウドに移行することは考えられません。企業システムをクラウドに移行できないのであれば、クラウドを企業システム内に移動する というわけです。

開発が進むクラウド
開発者は、クラウドをどのように利用するのでしょうか。非常に基本的な例を挙げてみましょう。サンの社内には、 クラウド用に拡張されたOpenOfficeのバージョンが展開されています。この図の[File]メニューには、皆さんがお使いのOpenOffice にはない、[Save to Cloud]と[Open From Cloud]という項目が表示されています。 こ れらは、サンのディストリビューションに存在するメニュー項目です。[Save to Cloud]と[Open From Cloud]の項目を選択すると、OpenOfficeユーザがサンのパブリック・クラウドを使用して、自分のPCではなく、ネットワークから文書を保存 したり開いたりすることができます。現在、サンの社内にはこのベータ版が導入されており、毎週約300万人の新規ユーザが、このOpenOfficeコ ミュニティに参加しています。これをパブリック・サービスとして2億人近いユーザとその雇用主に提供できる機会は、実にエキサイティングです。

同じことがVirtualBoxにも言えます。これは、世界中の数百万人のユーザに使用されているデスクトップの仮想化製品です。今年の 後半、VirtualBoxにはアップロード・サービスを提供する新機能が装備され、そこからサンのクラウド内にある複数のOS/アプリケーション・ス タックのアーカイブと実行ができるようになります。ユーザからは、すでに複数のOSを実行しているという情報を得ています。そのようなユーザの意図が確認 されているため、クラウドとその付加価値を提供することはサンにとって簡単なステップです。同様に、GlassFishとNetBeansを採用したこと で、クラウド内でのアプリケーションの実行や保存に興味を示す開発者がいる可能性も発見できました。

そこでサンは、開発者が必要としている基本のインフラストラクチャ・サービス (ストレージ、演算処理、帯域幅) に加え、クラウド・サービスとデザイン・パターンのライブラリを、数多くのフリー・ソフトウェア・ユーザに提供します。これにより、基盤となるソフトウェ アからユーザがより大きな価値を得られるとともに、オープン・クラウドに関連するコミュニティによる開発が促進されます。そしてこれらはすべて、ユーザが 何に興味を持っているかについて、ユーザからサンに届けられた情報に基づいているのです。

The Network Is the Computer
私にとって、クラウドはサンのビジョン・ステートメントである「The Network Is The Computer」を体現したものです。サンのオープン・ソース・ソフトウェアの豊富さと品質には定評があり、世界中の無数のユーザが参加するコミュニティが��成されています。リモート・ストレージからリモート実行へという、サンのクラウドとクラウド・サービスの進化によって、この不況の時期にも (あるいは不況の時期だからこそなおのこと) 市場を拡大し、お客様に提供する価値の向上を図ることができます。クラウドは、学生や新興企業からフォーチュン500企業まで、幅広い層から注目を浴びています。サンのクラウドについては、ぜひsun.com/cloudをご覧ください。

「The Network Is The Computer」は、サンが構築するテクノロジーの未来を表す最も強力なメッセージです。市場の拡大や自らが提供する価値をネットワークを通じて成長さ せるためにフリー・ソフトウェア・コミュニティに投資することで、サンは始めて、サンよりもはるかに大きな市場やパートナー・コミュニティに向けて、その 「ミッション・ステイトメント」に基づいたビジネスモデルを実現しようとしています。

さらに、テクノロジーの採用とビジネス・チャンスを結合することで、無限と言っていいほどのチャンスが広がっています。これは、ネット ワークが電気と同じくらい普及した世界において、サンのテクノロジーが採用される規模によってしか測ることができません。そしてフリー・ソフトウェアの採 用は、日々増大し続けているのです。

このブログでご紹介してきた、サンの概要と方向性についてのシリーズは今回が最終回です。皆さんのお役に立つことを願っています。サンのビジネスは非常に シンプルです。基本的には次の3つの点に努めています。第1に、フリー・ソフトウェアを世界中に普及させます。フリー・ソフトウェアは地球と技術革新に役 立ち、サンのビジネスに成功をもたらすからです。第2に、開発者や導入担当者などを魅了する、世界で最も魅力的なテクノロジーを提供します。最後に、サン のお客様やパートナー、そしてサン自身のために、そのような資産を活かして、クラウドにおけるチャンスを形成していきます。

このブログを閲覧いただきありがとうございます。またお会いしましょう。

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木曜日 3 26, 2009

サンのネットワーク技術の革新 (3/4)

前回のブログ(英語)で述べたように、私は現在、サンの3つの重要な戦略的責務と来年度に向けた進捗を再確認しているところです。サンの戦略的責務を優先順に挙げると次のようになります。

1. テクノロジーの選択
2. 市場革新
3. 1と2の効率的な関連付け

今回のブログでは、2番目の市場革新を中心に、サンの収益を生み出す中核的製品、サービス、および戦略についてお話します。

これまでの記事から、市場拡大のためにサンがとっているアプローチは、主要テクノロジーの選択により市場を拡大していることであるとご理解いただいている と思います。サンの基盤技術を1つでも使い始めたときから、それらの技術の革新は利用するユーザの皆さんにも影響を与えることになります。無償で配布され るオープンソース・ソフトウェアの利点は、サンがお客様を開拓しなくてもユーザの方からサンを選択してくれる点です。

無償のソフトウェア配布から、3つの非常に重要な市場が生まれました。ここでは、最初の2つである、製品とサービスの販売を中心にお話しましょう。

1つ目の市場は明らかです。ダウンロードしたソフトウェアは、何かの上で実行する必要があります。

システムの技術革新
ソフトウェアを実行する場合、それを支えるプラットフォームが必ず存在します。もちろん、それは学生が使��てい るようなラップトップでも構いません。* しかし、Fortune 500企業なら、おそらくサーバやストレージ、ネットワーク機器が該当するでしょう。データセンター・システム市場は、今や年間1,500億ドルを超える 市場です。

このデータセンター市場に対して、サンは非常に高速なエントリ・レベルのサーバから、効率性に優れたメインフレーム・クラスのシステムまで、他に 類を見ないシステムを提供しています。超高速ストレージとしては、新しいフラッシュ・ベースのプラットフォームから環境効率の高いテープ・ソリューション やアーカイブ・ソリューションまで取り揃えています。さらに、世界最大のスーパー・コンピュータをサポートする世界最速のネットワーク・スイッチを開発し ました。このような多彩な製品展開とともに、業界有数のパートナー企業と連携して世界中のお客様をサポートしています。JavaやMySQL、 Lustreをはじめとする自社テクノロジーに力を入れているだけでなく、VMwareやMicrosoft Windowsにも最適化しています。またサンのプラットフォームは、Oracleの性能を最も引き出すシステムとして一般的に認知されています。

皆さんは、私がこれらのシステムを「ハードウェア製品」ではなく「システム製品」と呼ぶことに気付かれたでしょうか。これらのシステムは、単なるハード ウェア・コンポーネントとは明らかに一線を画しており、リモート管理とリモート監視、冗長化コンポーネント、仮想化技術の統合、オンボードのストレージと ネットワーキングを搭載しています。サンの利益率が業界標準より高いのはそのためです。*** 私はサンのシステムズ・チームをとても誇りに思っています。世界で最も優秀なエンジニアであり、製品レビュー(英語)でも常に高い評価を得ています。

ところでこの市場は今後どのような方向に進んでいくのでしょうか?以下では、今後、面白い展開になりそうな分野についてお話します。

データセンター・システムの収束化 - プレーヤーは誰か?そして勝者は?
すでにお話したように、汎用マイクロプロセッサとオペレーティング・システムとの速度が向上した結果、専用デバイスの必要性が希薄になりつつあります。つ まり、サーバを使ってルータを構築することはできますが、どんなに頑張ってもルータを使ってサーバを構築できないのと同じです。ストレージ・デバイスにつ いても同様です。

このことは、サンの幅広いストレージ・システムが、オープンソース・ファイル・システムのSolarisやZFSを含む、汎用サーバ部品 を使って構築されているという事実からも明らかです。その結果、他のベンダが自社シリコンを開発するか、価格を上げるかの選択に迫られている間に、サンは ソフトウェアの技術革新を推進しています。また、すでにサンのポートフォリオで提供しているシリコンとソフトウェアをベースとした同様の幅広さを提供する ネットワーキング・プラットフォームの開発も計画しています。

ストレージ業界とネットワーキング業界の専有アプローチ (およびその総利益の流れ) が、今やサンのような汎用プラットフォームを提供する陣営に開かれようとしています。これはお客様にとっても、もちろんサンにとっても嬉しい変化です。

この収束化の中核にあるのはSolarisとそれをサポートするZFS (サンの全ストレージ・ラインの主軸) やCrossbow (サンの魅力的なネットワーク製品) などのテクノロジーです。ZFSやCrossbowに興味をお持ちの技術者の方は、OpenSolaris.orgをご覧いただくか、 OpenSolaris CDを取得してください (CDの画像をクリックしてください)。

明確に説明するため、以下に図を掲載します。これら3つの市場 (サーバ、ストレージ、ネットワーク) は、基盤となるサーバ・オペレーティング・システムとマイクロプロセッサの純粋な機能によって収束化が推進されました。

つまり、この隣接する市場がすべて、サンとSolarisコミュニティに開かれているのです。安価な汎用コンポーネントはサンの大きな強みの1つですが、そのほかにも有利な点がいくつかあります。汎用OSを使用することで、専用コンポーネント (フラッシュメモリ(英語)か らGPUまで) にも対応でき、ソフトウェアによって新しいストレージやネットワーク・プロトコルすべてに適応します。基盤となるOSとサーバが非常に高速なので、これら の拡張や強化は機能のアップデートにすぎません。またサーバ、ストレージ、およびネットワーク全体で利用できます。

私は、ネットワーキング・コンポーネントやストレージ・コンポーネントが独自のオペレーティング・システムを持たないと言っているわけではありま せん。独自のオペレーティング・システムは存在します。しかし、いずれにしてもそれらは専有OSでありユーザ数はきわめて少数です。オープン・スタンダー ドやLinuxコミュニティに属していると言うものの、そのコア・オペレーティング・ソフトウェアは開発者に公開されていません。つまり実際は専有的なの です。このようにニッチなOSには、業界をまたいだサポートもありません。IBM、Dell、Intel、富士通、HPとの間で結ばれたSolaris OEM契約が当社のエンド・ユーザにとって重要である理由がここにあります。つまり、多くのパートナーを持つサンなら、閉じた専有的な製品に完全に依存し てしまうことがありません。現在のストレージ・ベンダとネットワーク・ベンダは、高価なソフトウェアが高価なハードウェアに拘束されていた1990年代後 半のサーバ・ベンダを思い起こさせます。これらの閉じたサーバ製品は、最終的に技術革新によってオープンにならざるを得ませんでした。

サンでは、オープン・ソースはサーバに限られたものとは考えていません。データセンター全体でオープン・ソースを利用すべきです。

利益はどこから?
では、この収束化の経済的背景を考えてみましょう。サーバ市場は、ストレージ市場やネットワーキング市場よりはるかに競争が激しいので、ネットワーク・ベンダやストレージ・ベンダがサーバ市場に参入しようとする場合、利益率の低下は免れません。

しかし、サンはストレージ市場やネットワーク市場での拡張に伴い、利益率も向上しました。プラットフォーム・ベンダの中でもサンは独自の存 在です。サーバ、ストレージ、ネットワーク、仮想化技術を独自の方法で非常にスムーズに統合し、サンが設定した価格で販売しています。サンは、同業他社と どのように差別化をしていくのでしょうか。

答えは簡単です。サンでは、統合、技術革新、そしてオープン・ソースおよびコモディティ化されたコンポーネントを基盤にするため、低コストで製品を供給す ることができます。しかし競合他社は、あらゆる不本意なパートナーシップや複雑なリセール契約を結ばざるを得ません。その結果、製品を販売しても、プラッ トフォーム・ソフトウェアや収益の流れをコントロールすることができません。

現在、サンのシステムズ関連の業績はどうなっているでしょうか?ソフトウェアの導入によって大きく影響を受ける部���、つまり主としてすべての製品 のローエンド部門の業績は、成長率が10%を超えるなど極めて順調です。システムズ関連の業績で伸び悩んでいるのは、ハイエンド・システム市場なのです。 これは、2つの事情を反映しています。第1に、ハイエンド・システムの導入が先送りされているという事実です。わずか1年前、サンのハイエンド部門は 20%の成長率を示していました。ところが2008年の12月四半期に20%以上も下落したのです。業界全体で、お客様が高額な購入を見合わせています。

第2に、おそらくより重要な問題は1990年代に決定された、Intel版Solarisの提供中止です。この決定は、サンのSPARC ハードウェア・ビジネスが保護されるだろう、という考えに基づいた結果でした。しかしこの失策により、Solarisは1世代分の開発者を失い従来の SPARCハードウェアの代替品が急速に台頭したのです。サンが開発者を大切にするのはこのためです。開発者は豊かな森を育てるための種子なのです。根に 水をやらなければ、木は枯れてしまいます。

しかし、開発者にソフトウェアを無償で提供し、どのようにして利益を得ることができるのでしょうか。そこで次に、ソフトウェアとサービスについてお話しましょう。

タダほど高いものはない
私のお気に入りの逸話を1つ紹介しましょう。ある米国企業は、クリスマス当日だけで年間売上の約30%を得 ていました。その企業は携帯電話を販売しており、その端末はクリスマス・プレゼントとして人気でした。そのほとんどが、約48時間以内に箱から取り出さ れ、インターネット上でセットアップされるのでした。あるとき、サンはこの企業のデータセンター・システムを落札したのですが、その企業のCIOは発注書 に1つ条件を付け加えたのです。それは自宅の電話番号を教えるという条件でした。彼は、こういったのです。「もしクリスマスに問題が起こったら、電話する ので問題解決に全力で当たって頂きたいのです。」私は喜んで電話番号を渡しました (それ以降、私も直属の部下の自宅電話番号を聞くようにしています)。その年のクリスマスは、何事もなく過ぎました。

1年後、この企業はいくつかのソフトウェアを発注してくれました。私はCIO (とサンの販売担当者) を少し驚かせようと思い、彼が発注書を渡す前に、それらの製品はすべてオープン・ソースなので無償でダウンロードできると伝えました。

CIOは私を見て、それから販売担当者の顔を見て尋ねました。「えっ?それならこの100万ドルはどういうことですか?」私は、「すべてまったく無償で 使ってください。その代わりクリスマスに電話しないでください。ご自身で対処してくださいね」と答えました。すると、CIOは、発注書を私に渡しました。 この企業にとって、ダウンタイムのコストはライセンスやサポートのコストをはるかに上回るものだったのです。

統計上、開発者やテクノロジー・ユーザの多くは、時間よりお金の方が貴重です。このブログの読者の皆さんの多くは、サポート・サービスのないソフトウェア に満足していると思います。サンもそれを喜んで提供しています。しかし、一部のユーザはダウンタイムのコストが、ライセンスやサポートの価格を大幅に上回 ります。企業によっては、ダウンタイムのコストが1分間で数百万ドルに相当します。数多くの小包のトラッキング、無数の航空機の追跡、緊急時対応ネット ワークの運用、商品・証券取引所の運営などに関係する人々にとって、ほとんどの場合お金より時間が重要なのです。サンのビジネス・モデルは、このような層 をターゲットにしています。優れたサービス、サポート、企業向けテクノロジーを、お金より時間が重要なお客様に提供しています。そして、このビジネスは成 功しています。

サンのソフトウェア・ビジネスは、サンの中でも最も成長著しい部門の1つです。このブログの最後に、最新の決算報告書を掲載しました。サ ンが提供する製品は、ネットワーク・アイデンティティ (OpenDSコミュニティとの共同開発) からアプリケーション・インフラストラクチャ (GlassfishおよびOpenESBとの共同開発)、データ管理 (MySQL、ZFS、Lustreとの共同開発)、および組込みソフトウェア (Javaや新しいJavaFXなど) さらにはコア・オペレーティング・システムと仮想化ソフトウェア (Solaris、OpenSolaris、VirtualBox) まで多岐にわたります。このようなオープンソース・プラットフォームは、付帯サービスを除いて年間10億ドル以上を売り上げており、世界最大のオープン ソース・ソフトウェア企業としてのサンの地位に貢献しています (Javaで利益を得ているのかという質問に対する答えはイエスです。Javaのビジネスは順調に成長し、今年はサーバを除くコンシューマ・デバイスのみ で2億5,000万ドルに届く見込みです。社内で最大のビジネスの1つと言えます)。

これらの製品は、毎日世界中で導入され、大学のカリキュラム、企業内での試用、デザイン・ウィン、スキルへの影響、...さらには大統領選の選挙運動までもサポートしています(英語)。 ソフトウェアのダウンロードがすべて収益につながるわけではないのは理解していますが、サンの認知度を高め、ソフトウェアの試用につながります。そして、 その中の少数ではありながら、貴重な一部分が収益と利益率に寄与しているのです。サンの販売担当者が意識しているのは発注書の額であって、ダウンロード数 ではありません。収益はサービス契約期間にわたってもたらされます。これが、少なくとも大量販売市場にいる同業他社がいずれとらざるを得ないビジネス・モ デルなのです。無償のオープン・ソフトウェアに勝とうとすることは、無償のニュースや無償の検索さらには重力に勝とうとするようなものなのです。そして、 不況下ではこの重力が通常より大きくかかるものです。

結論
このブログでは、ターゲットを絞った高価値の技術革新により、製品の導入から収益を上げる方法を簡単に紹介しました。

サンは、x86/SPARCサーバ、ストレージ、ネットワークなどの世界で最も効果と効率に優れたシステム・ラインナップに加え、組込みソフトウェアから高性能ファイル・システムまで、世界有数のソフトウェア製品とサービス製品を提供しています。

サンでは、これらの製品を「ネットワークの技術革新」と呼んでいます。これが業界の一般的な分類でないことは承知しています。しかし、一般的な分類に挑むことこそ革新ではないでしょうか。

今回のブログでは、大量導入によって生まれる3つの販売チャンスのうち、2つまでを紹介しました。このシリーズの最終回では、最も重要な点として、ここで 紹介した技術革新によってどのような市場が生まれるのか、また市場全体が大きく変化するのはどの市場かについてお話したいと思います。The Network is the Computerを具体的にご説明します。

またお会いしましょう。

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i学生ユーザを軽く見ているかもしれませんが、世界最大のインターネット企業やデータセンターのいくつかは、学生のラップトップから始まりました。このような傾向は今後加速するものと予測されます。

iiたとえば、サンのx86システムの業績は、前四半期に11%以上増加しました。一方、HPとIBMの両社は10%減に終わっています。サンの差別化戦略については、実際にお使いのお客様に尋ねてみてください。

iii業界内の標準的なサーバ・ベンダとの比較によります。

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火曜日 3 24, 2009

テクノロジーの選択 (2/4)

前回のブログ(英語)で述べたように、私は現在、サンの3つの重要な戦略的責務と来年度に向けた進捗を再確認しているところです。サンの戦略的責務を優先順に挙げると次のようになります。

1.テクノロジーの選択
2. 市場革新
3. 1と2の効率的な関連付け

今回のブログでは、最優先課題である「テクノロジーの選択」に焦点を置きます。選択は非経済的な事象です。費やされるのはお金ではなく、時間だけですが、それでも多大な経済効果をもたらします。例を挙げてみましょう。

去年、重要なお客様とお会いした際、ミーティングの前にアカウントの概要に目を通して、両社の関係が順調であることを確認しました。その企業のダウンロー ド・アクティビティの分析を見ると、SolarisとOpenSolarisを多く利用しており、社内にはMySQLユーザの大きなコミュニティもありま した。ミーティングの席で、そのCIOは「Solarisの方向性を好ましく思っている」と語りました。そこで、MySQLでお手伝いすることはあります かと尋ねると、「MySQLの利用は私が禁止しました」という返事が返ってきたのです。

どうやら「買い」信号が出ているとは言えないようです。

私は驚き、「なぜですか?」と理由をたずねたところ「当社の標準はOracleで、2万人の開発者を抱えており、スタッフはその規則に従う必要があるので す」と答えました。私は、サンがOracleと非常に良好な関係を持っていることも伝えました。そして、Oracleがサンの新しいオープン・ストレージ 製品上でいかに高速に動作するかを説明しようとすると、彼は私をさえぎって、「でも、私が禁止したことは失敗だった」と言うのです。「毎年、新卒を採用し ていますが、みんなMySQLの知識を持っています。私のプロトタイプはすべてMySQLに書き込まれています。現在では、大規模な基盤のMySQLアプ リケーションを抱えるようになっており、それを手放すつもりはありませんし、これだけ多くのMySQLプログラマを再教育するつもりもありません。という わけで、ぜひビジネスを進めさせていただきたいと思います」。

これが、現場における選択です。ITにおける変化は、組織のトップダウンで推進されることもありますが、多くの場合、ユーザと開発者から推進されるのです。

技術革新 対 技術革新の再販
このような選択を間違うことによる損失は何でしょうか?サンが、Microsoft WindowsまたはRed Hatを実行する1Way x86サーバを再販する場合、売上総利益率は (最善でも) 10%です。この利益率で生き残れる会社は多くはありません。さらに重要なことに、他社の製品を再販する場合、カスタマー・リレーションシップは、CIO や技術担当ダイレクタとの間に構築されるのではなく、リバース・オークションのWebサイトで構築されます。テクノロジー企業が、自社が所有しない製品を再販する場合も同様です。価格を下げる以外、他社との差別化を生み出すことは不可能です。サプライヤは価格を引き下げることができるし、また常にそうしているのです。

一方、ユーザがストレージをZFSで構築する、ネットワークをCrossbow(英語)で構築する、アプリケーションをMySQLで構築するなど、サンの製品を選ぶ場合、お金を払ったかどうかにかかわらず、サンにとっては機会が創出されています。将来的な可能性が生み出されているのです。これは、「プラスのオプション価値」と呼ばれます。

財務的な側面について細かい説明はしませんが、耐年制限における収益循環の純現在価値(英語)が1回の購入の価値を上回る場合、金銭的な価値を生じさせる製品やサービスは、無償で配布されるか (ソフトウェアのように、制限額がない場合)、助成(英語)さ れる (ハード・コストがある場合) ようになります。だから、無償のクレジット・カードや、無償の銀行口座、無償の携帯電話、1か月無償の家賃、無償のソーシャル・ネットワーキングなどが、 これほど存在するのです。テクノロジーの世界では、無償であるということは新しい基準になっています。

無償のマーケット
また、Amazon、Google、EBay、Skype、Yahoo!、Facebook、Hi5、 MySpace、Baidu、TenCentなど、インターネットで最も価値の高いブランドが「すべて」無償なのもそのためなのです。これらのブランド は、他の大多数の消費者ブランドよりも訴求効果が高く、より親しまれています。テクノロジーの市場では、同じことがLinux、Java、MySQL、 Firefox、Apache、Eclipse、NetBeans、OpenOffice.org、OpenSolaris(英語)について言えるでしょう。無償こそがユニバーサルな価格です。通貨の換算も必要なく、幅広い市場に訴求しています。

ところで、Amazonはお客様が買い物をする際に手数料を取れるでしょうか?銀行は口座開設のときに手数料を取れるでしょうか?Googleは検索のと きに手数料を取れるでしょうか?サンはMySQLやOpenOffice.orgをダウンロードするときに手数料を取れるでしょうか?可能は可能ですが、 それによってこれらのブランドは数日のうちに崩壊してしまうでしょう。無償にしないということは、当然のことながら、費用をかけることができない、また は、その準備がないユーザにはサービスを提供できないということになります。つまり、対象が限られたものになり、競合他社がすでに無償の場合には、崩壊の一途をたどることになります。

Microsoftは、私が上記の企業に含めなかった唯一の会社です。私はMicrosoftを優れたブランドとみなしていますが、Microsoftは 製品の配布から利益を上げながら実際にほとんど「無償」とみなせる唯一の会社です。実のところ、Microsoftは世界中のすべてのPCにバンドルされ ており、これらのPCを使用するユーザには無償に見えます。Microsoftは配布により強固な力を蓄積しているため、PCを購入するときに Windowsの代金を支払っていると思っているユーザはほとんどいないのです。

そのため、WindowsのPCを使用する開発者 (サンの対象市場) にとって、Microsoftの製品は、事実上すでに無償なのです。(補足: Microsoftですら新しいユーザに訴求するために、いや応なく無償配布に移行(英語)してきていることを考えてみてください。ある時点で、すべての製品をすべてのコンピュータにバンドルすることはできなくなります。それは、日曜版を毎日欠かさず発行するようなものです)。

サンが主なソフトウェア資産を世界中で無償配布しているのは、まさにそのためです。無償でない場合、ユーザと開発者は他社の無償製品を選択する (または、無償と思われる製品を単に使用する) 可能性があります。そして、ユーザが他社の製品を選択し、ビジネスやアプリケーションを構築すると、サンは再販業者になります。それは、サンのミッション でもビジネス・モデルでもありません。我々が目指すのは、あらゆる意味において無償のマーケットなのです。

私が、ブログの最初で触れた顧客は次のように言っています。

「サンを訪問したことは過去5年間ありませんでしたが、突然、サンは我々の開発者にとって重要に位置づけになっているようです」。この顧客は、 VirtualBoxからMySQL、Glassfish、ZFSまで、彼らの開発者が使用しているサンの製品が増加しているということを言っているので す。一部のユーザ、そして、ほとんどすべての開発者にとって、予算は金銭的に測られるものではなく、時間と注目度によって測られます。こうした顧客層の時 間と注目が欲しいのであれば、それを獲得しなければなりません。獲得すれば、そこに好みによる選択が生まれてきます。サンでは、主にプロプライエタリな製 品である競合他社の製品よりもこの好みの選択を推進しています。

サン製品はサンの看板
「選択の推進」という用語は、マーケティング業界でブランディングの説明のときに使用されます。ビジネスで は、自社製品の認知または好みを高めるために、ブランディングまたは広告を行います。Nikeやトヨタの場合多大な費用を費やして「メディア(放送時間) を購入」したり広告スペースを獲得します。これらを通じて、企業は自社ブランドを最適に表していると感じる、イメージやコンテンツを無償で消費者に提示し ます。

Facebookはなぜ広告を出さないのでしょうか?それは、Facebook自体がブランド媒体だからです。Facebookを使用し てもらうことで、Facebookへの好みを促します。ユーザ数で測られるFacebookの顧客層は、世界中のほとんどすべてのメディア企業を凌いでい ます。Facebookがメディアを購入することは意味がありません。Facebookがメディアだからです。

サンは、テクノロジーを構築、展開または購入するユーザや組織など、焦点を置く顧客層に対して類似の手法を採用しています。無償で配布することにより、サ ンの製品は独自の顧客層を構築しているのです。そして、Glassfish、ZFSまたはNetBeansまで、製品を使用することにより、ブランドエク スペリエンス (サンが自社のビジネスをうまく進められれば、非常にプラスのブランドエクスペリエンス) が創出されます。それでは、なぜ従来の販路で広告を出さないのでしょうか?それは、毎日サンの製品を使用し、ポジティブなブランドエクスペリエンスを得て いるユーザ数が、世界中のほとんどすべての主な新聞の読者数よりも上回っているからです。

サンの技術革新を増加させ、サンには利益をもたらさない派生商品さえも推進することで、サンはオープン・ソースへの選択を生み出し、イノベーター としてのサンの認知度を高め、これらに匹敵する顧客層を構築できないプロプライエタリなベンダーに取って代わっています。好みによる選択は、サンとサンが 参加する巨大コミュニティにとって大きな価値があります。その価値には、認知度、市場浸透度、スキル開発、エコシステムの拡張が含まれます。健全なコミュ ニティとは成長するコミュニティのことです。

選択または好みが価値を持つ状況には、他に何があるでしょうか?多くのユーザと組織に選択されると、アプリケーション開発者を引き付け、 急速な選択をうながすでしょう。ISV (独立系ソフトウェア企業) の1社が自社のプラットフォームを選択すると、そのISVと連携する他のISV各社も選択するようになります。良いビジネスをすれば、自社のプラット フォームを選択するISV���ますます増え、エンド・ユーザにとってより魅力のあるプラットフォームになります。Red Hatが息の長いLinuxモデルを持っているのはそのためです。Oracleが、Oracleのデータベースを初めて認定するLinuxとしてRed Hatを選択すると、Oracleデータベースに依存するISVも、Red Hatだけを認定しました。それにより、Red Hatは市場での地位を強固に高めて、Oracleでさえもその支配力を弱めることができません。

つまり、選択がエコシステムを促進し、それによりさらに選択と拡張が促進される、というわけです。これが善循環であり、この循環は大規模な選択により始まります。

選択とは
それでは、選択とはどのようなものなのでしょうか?ここに、世界中に存在するサンの主なデータセンター資産に関し、無償ソフトウェアの選択による増加を表した図があります。

競合の理由から、表示されている製品を特定しませんが、この増加に私たちは非常に満足しており、サン製品に関する好意的なレビューを歓迎しています。それ によって、需要が急激に伸びました。へこんでいる部分は週末です。これらは、データセンター資産 (GlassfishやOpenSolarisなど) であり、コンシューマ向けランタイム (JavaやOpenOffice.orgなど) ではないことを念頭に置いておいてください。そのため、これらのダウンロードはデータセンターの設計に影響を与えます。毎日サンのソフトウェアは、スター トアップ企業、政府機関、大学、ISV、フォーチュン100のIT企業など、インターネットがつながっているすべてのとkろおで優位性を促���するために力 を発揮しています。無償の製品は、興味を抱くすべてのユーザに届きます。障壁はありません。

コンシューマ関連では、サンのオープン規格とデータ形式に関する見解を実際に促進するOpenOffice.orgが、毎週300万人近くの新規 ユーザに到達しています。これによりユーザ数が増加し、サンでは、ユーザ数を1億5000万~2億人と推定しています。これは、グローバルな循環の証拠で す。

サンの製品は、サンの看板であり、高性能コンピュータとグリッド・スケジューリング、Webデータベース、アプリケーション・インフラお よびデスクトップ仮想化と同様、多様なマーケットのユーザ、開発者およびOEM企業のソリューションにサンを組み込む最も効率的な手段の1つです。ソー ス・コードの無償配布とアクセスは、世界の開発者コミュニティ(英語)に 対するサンの投資です。サンは、コード、アイデアさらに時間を投資し、派生製品を促進および推進しています。サンは、そうすることによってのみ到達でき、 注目と関与を引き出すことができるユーザに訴求することで利益を得ています。お金が支払われなくても、これはプラスのオプション価値なのです。

選択を確認するもう1つの方法として、この「ピンクの点」で示された地図があります。この地図は、サンの製品がオプトイン登録からユーザ を獲得した場所を示しています。私は、サンが営業活動を行っていない地図上の場所にある点が好きです。フォークランド諸島の皆様、こんにちは。 Solarisをお選びいただきありがとうございます。 :)

この選択がもたらす価値は何でしょうか?検索、ショッピング、または銀行口座開設と同様、競合他社に向けるのではなく、サンのエコシステムに時間とエネル ギーを投資することを選択したという事実以外に、即座の価値はありません。世界的な規模では、これによりサンは、特許を持つ企業や真の革新を持たない企業 にとり、非常に手ごわい競争相手になっています。たとえば、プロプライエタリなストレージ企業が世界中のあらゆる場所で直面している状況を理解するため に、Googleで「ZFSはすごい(英語)」という文を検索してみてください。

しかし真の価値は、すべての無償のビジネス・モデルと同様に、「無償」の後にやって来ます。これについては、市場革新について焦点を置く、私の次回のブログで説明します。

この記事を閲覧、視聴、またはコメントいただき、ありがとうございます。

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*私はいつも、CIOの方々に、「Googleで検索することを従業員に許可している方はいますか?」と聞��てみるのですが、手を挙げる人はいません。:)

それから、英語が母国語でない読者および視聴者の皆様、ビデオでもっとゆっくりと話すように努力します。次回はさらに努力します。閲覧ありがとうございました!

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月曜日 3 02, 2009

サンを理解する 3 つのステップ (1/4)

サンは最近、製品や提携に関する多くの発表を行っています。これらの多くは関心を呼び、多数の質問が寄せられました。そこでこの機会にこれらの内容をまと め、ビデオでご紹介しようと思います。今後、サン を動かしているものは何か、というテーマをお送りすることも考えています。これらの情報が有効である場合や、他に情報をお伝えするためにできることがあり ましたら、下のコメントフィールドを利用してお知らせください。

現在は会計年度の終わりに近づいており、またこの経済不況の中、サン が企業としてどこへ向かうのか、を改めて述べ、お客様、パートナー、従業員、投資家の皆様に、サン の方向を示しご理解いただくことは無駄ではないと考えています。明確であるということは有用であり、特に今のような不透明な時期においてはなおさらです。

世界経済を不安視する声が高まっていますが、まずはそのお話から始めましょう。顧客企業の中に、現在は一部政府の保有となっている企業があります。これら の企業の方々とお話しする機会がよくあるのですが、この企業は株価が 95% 以上値下がりし、貸借対照表や基本的なビジネス・モデルは極度に悪化した状態です。どの企業も同様ですが、サン の経営状態はお客様の経営状態の反映であり、当然 サン にも課題があります。もちろん、革新は危機を好む(英語)ものですが、それはお客様が安全な机の下から外へ踏み出した後の話です。

コップの水は半分しかないのではなく、まだ半分あるのです。中にはかつてこれほど好調だったことはない、というお客様もいます。メディアの新興企業や通信企業、資金豊富な政府系機関まで様々ですが、このような企業は運のいい少数派です。

サン は幸い、貸借対照表が非常に良好です。30 億ドルを超えるキャッシュを保有し、20 年近くも正のキャッシュフローを生み出してきています。また一連のテクノロジーや人材を輩出し、経済においてこれまで以上に重要な役割を担い続けていま す。サン の製品は企業の成長と統合を手助けし、また政府による経済刺激策にも役立っています。橋の建設から医療の自動化まで、政府の経済刺激策は技術投資を促進す ることは間違いありません。私たちは世界において、恵まれた立場にいると言えるでしょう。

何が言いたいかというと、IT が経済おいて果たす役割について私は心配していませんし、それに サン の製品が関わっていくことについても心配していないということです。将来を悲観していません。むしろ将来に向けて備えています。

そこで、サン の今後についての私のコメントを、3 回か 4 回に分けてお伝えしたいと思います。今回はその第 1 回です。ここでは、来年度に行われる一連の発表を一足早くご紹介していきます。サン のオープン・ストレージ製品の拡充から、ネットワーキング分野での同等の製品ポートフォリオの構築について、また、すばらしい可能性を秘めた Solaris や MySQL OEM の新製品の追加や、最新のクラウド製品、スタートアップ・プログラムについてもお話しする予定です。こういったことすべてを関連づけながら、サン の最優先事項や市場へのアプローチができるだけ明確になるようにお伝えしていき、各部分と、それらの全体をご理解いただけるようにしたいと思います。

では早速始めましょう。

私の考えでは、サン のビジネスは非常にシンプルです。私がサン について話すとき、取り組む必要があるのは「3 つのことだけ」ということをよく言います。

1. 世界中のすべての開発者に サン のソフトウェアやサービスの利用を推進。

これは戦略的な意味であり、財務的なものではないのでここで収益のことは考えないでください。このブログでは、テクノロジーの採用を推進す るためのモチベーションとそのメカニズムの紹介、また サン がターゲットとする様々な利用者についての説明に焦点を絞りたいと思います。先週、ある大規模顧客で開発者テクノロジーの責任者を務める方との夕食の席 上、こう言われました。「5 年も サン を訪れていませんが、突然我が社の開発者の間で サン の存在感が大きくなったようです」。この言葉については、次回のブログで考えてみたいと思います。

2. 世界で最も競争力のある商用製品を供給。サン のテクノロジーの選択を左右する導入担当者への訴求が第一ですが、それにとどまらない魅力ある製品を開発しています。

サン のソフトウェアやサービスがターゲットとするのは、一般製品より高額になる可能性がある代替製品に手を伸ばす余裕がある方々です。つまり、ダウンタイムの コストが商用ライセンスの価格を超えている場合です。これはほんの一部かもしれませんが、非常に利益のあがる対象でもあります。企業のシステム面から見れ ば、サン の製品は、ラック・サーバやブレード・サーバ、ストレージやネットワーキング・システムなどに及び、基本的にクラウドを推進するものとなっています。

差別化を進める開発者がこれらに対して抱いている信頼、また売上総利益、そして サン が製品をストレージやネットワーキングへと広げていくときにこの信頼から生まれる競争力について触れていきたいと思います。

3. 1 と 2 の間に、世界で最も効果的な販売 / サービスのつながりを構築。

最初の 2 点については講演などでもよくお話しするのですが、最後の点についてはほとんどお話できていません。一つにはまだ進行中の作業だからであり、サン の販売 / サービス・チャネルの規模がサン最大の戦略的課題の 1 つでもあるからです。

し かし順序付けが大事です。一番の優先事項は、サン の財政面においてはフリー・キャッシュ・フローを生み出すことであり、戦略面においてはサン製品の市場を成長させることです。サンは現在オープン・スト レージのビジネスに取り組んでおり、財政面と戦略面の 2 つの足並みがそろったときの サン に打ち勝つには、まずはフリー・ソフトウェア・コミュニティ(英語)で、お金を支払っているお客様の前で私たちに打ち勝たねばなりません。これは強力な組み合わせです。特に、フリー・ソフトウェア支持を装っている商用ストレージ・ベンダーにとっては脅威です。競合製品があれば大変でしょう。

ご承知のとおり、シンプルさを実現するには多くのエンジニアリングが必要です。ですから、「3 つのことだけ」と言うのは簡単ですが、この 3 つをたやすく達成できると言いたいのではありません。目指すのは、最高品質のネットワーク技術の革新を生み出し、推進し、製品化することです。それも、開 発者、そして導入担当者を魅了するような技術革新です。

サン をご理解いただくためには、サンの財務諸表を読み、またサンの財務実績を促進しているものは何かについて理解する必要があります。これらの視点なしでは、より大きな具体像や脅威が見えず、大きな機会を見逃すことになります。

このようなことを背景に、次回からのブログでは先に述べたいくつかの点についてお話ししていきたいと思います。現在の市場と、今の景気後退は別にして将来の市況を中心に考察していきます。

次回をお楽しみに。

(YouTube ビデオはこちらから(英語))

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水曜日 2 25, 2009

HP が Solaris Community に参加 (Live Free or Die)

1809 年、アメリカ独立戦争の英雄、ジョン・スターク将軍は、健康状態の悪化により軍の同窓会への参加を断らざるを得ませんでした。しかし、参加できないかわりに、次の言葉で始まる祝杯のメッセージを送ります。「Live Free or Die (自由に生きるか、さもなくば死を)」。これは、今ではスターク将軍が暮らしたニューハンプシャー州の標語になっており、強烈な独立精神 (そして、所得税ゼロも) を表すものとして有名です。

この話をしばらく覚えておいてください。

本日、オープンソースの Solaris オペレーティング・システムに関して、 Sun がかつて締結した史上最大かつ最重要の OEM 契約について発表をします。世界最大のハイボリューム・サーバのサプライヤである Hewlett Packard と提携します。Solaris はこの提携によって Tier 1 のステータスを取得し、HP のチャネルとパートナー企業の中で Microsoft Windows と対等の存在になります。商用ライセンスとサポートサービスは、HP が Proliant のブランドで出荷する x86 システム全てで利用可能になります。さらに重要なのは、技術革新やコミュニティ、そして両社の提携によってできるプラットフォームの周囲にある市場に対し、両社共に投資をしていくということです。すべては Solaris 市場拡大につながります。

この提携関係はあらゆるサーバ・ベンダー (HP を初めとする Solaris の支持者、Intel、AMD、IBM、Dell 等) を Solaris OEM 市場に引き込みます。現段階で、1000 以上の x86 システムと8000 近くの ISV アプリケーションが、Solaris と OpenSolarisによってサポートされています。Intel社のNehalemシステムの展開が間近にひかえている中で、x86 のパフォーマンスを最大まで引き出す、堅牢で拡張性の高いオープンソースのクラウド・オペレーティング・システムを探し求めている顧客や ISV は、ZFS、DTrace、MySQL、Java、そして数多くの組み込み型のxVM 仮想化製品と合わせて あらゆる x86 システムにSolaris が搭載されるのを現実にまのあたりにするでしょう。HP社 の皆さん、おめでとうございます。皆さんに迎えられて最高です!

では、最初の話に戻りましょう。あのスターク将軍の祝杯のメッセージから 1 世紀以上経った後、ニューハンプシャー州に、最も効率的で最も古い開発チームのひとつである、Digital Equipment Corporation の Unix Group が誕生しました。1980 年代、彼らは愛する UNIXオペレーティング・システムの標語にあの「Live Free or Die」を採用しました。それ以来、このフレーズはソフトウェアの独立性、技術革新、知的財産権の自由をあらわす象徴的な言葉になり、大多数のフリーのソフトウェア会社の方針にもなっています。

そして、Sun は 1990 年代後半、まさにこの精神にのっとって従来の UNIX ベンダーから抜け出したのです。Sun はこのとき、Solaris オペレーティング・システムを、起動するための基礎となるハードウェアから、ソフトウェア開発を独占的に行うという古い考えを解き放ちました。ソースコードをフリー・ソフトウェア・ライセンスで利用できるようにして、Sun 外部のコミュニティ (Intel社 と AMD社 の両社は最高の技術パートナーでした) に多額の投資をし、顧客とパートナー企業をミックスしました。今日、Sun が結ぶ史上最も重要な Solaris の OEM 契約の締結をもって、この移行が完了したことを公式に宣言します。この契約への同意によって、HP社 は OpenSolaris Communityの一員となり、HP社 のサーバやストレージのパフォーマンスを最適化していきます。そして同時に、さまざまな新興市場 (医療、製造業、中小企業など) で私たちの製品の普及率を高めてくれるでしょう。

私たちには「Live free or die」の精神がオペレーティング・システムだけでなく、すべてのソフトウェアの未来を明示しているように見えます。特許に保護されたソフトウェアという従来のモデルは古い新聞ビジネスのように、顧客がクラウドに移行していくにつれ衰退していくでしょう。景気刺激策で経済を活性化させたい世界中の政府組織が、すでにオープンソースソフトウェアを経済成長のひとつの手段としてとらえて、利用を義務化し導入を推進しています。「Live free or die」は、選択の自由、技術の独立、革新を広げていく精神です。その革命は着々と進行中です。

この理念に共感する多くのお客様が、HP社とのSolarisの契約実現を後押ししてくれました。Mark Hurd と私は、みなさんの励ましを直接聞き、また読みました。そして、両社のチームが数か月にわたって辛抱強く力を尽���してくれたおかげで、包括的で堅牢で効率的な業務提携を締結することができました。Sun は、HP社 の仲間と一緒に働けることを楽しみにしています。

Solaris の CD-ROM をご希望の方、画像をクリックしてください。「Live free」。無料でどうぞ。

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金曜日 2 13, 2009

JavaFXのダウンロード数、100,000,000 件 到達!

すばらしいニュースをご紹介したいと思います。

本日深夜、Sun からの JavaFX ランタイムの提供数が 100,000,000 件に到達しました。皆さん、おめでとうございます!昨年 12 月初旬に提供を開始して以来、JavaFX のダウンロード数の伸びは、RIA プラットフォームの中でも最速です。Sun がこれまでに提供したどの製品よりも速いスピードで普及しています。

記念すべき 100,000,000 件到達は、来週開催される Mobile World Congress にちょうど間に合う形となりました。そこでは、JavaFX 戦略の第 2 段階となる、JavaFX Mobile のリリースを発表いたします。JavaFX Mobile は JavaFX Desktop と同様のランタイムです。ただし、携帯電話のようなメモリ容量が非常に小さい端末向けにあらかじめ設定がされています。Sony EricssonLG Electronics などの新しいパートナー (他にも日々増え続けています) との協力のもとで、広範なモバイル ランタイムを提供すれば、さらに JavaFX の利用が進むでしょう。そして、Java 開発者にとっても大きなチャンスとなります。

なぜこんなに急速に普及しているのでしょうか?Java はリッチ・インターネット向けの、世界で最も完全なオープンソース・プラットフォームであり、世界最大の開発者コミュニティに支えられています。JavaFX は、オーディオやビデオ、高品質グラフィックを開発している既存のクリエイティブ・デザイナーや一般ユーザーの範囲を超えて影響を与えるのです。そして最も重要なのは、コンテンツ・オーナーが JavaFX を利用すると、ユーザーは悪意のあるブラウザを回避して、直接ユーザーのデスクトップや電話にアプリケーションをインストールできるようになることです。このハイペースは、インターネット接続が可能なさまざまなデバイスによる「AppStore」の利用が促進されることも手伝って、2009 年もさらにヒートアップするでしょう。

さて、市場全体に対する我々の見解とはどのようなものでしょうか。いくつかご紹介します。

まず、無料で配布されるオープンソース・ソフトウェアは、これに基づくビジネスモデルを認識できる人々にとっては莫大な収益機会となります。例えば、直近の四半期において、Sun がJava 関連ビジネスによって達成した請求額は 6,700 万ドルにものぼり、これは前年比 50% 増となっています。Java クライアントビジネス (Java サーバー・ビジネスとは別) は、年次ベースでは何億ドルものビジネスとなっており、世界中の人々に Sun や Java コミュニティへの門戸を広げています。すべては無料で配布されるランタイムとソースコードによって構築されているわけです。無料であることほど便利なものはありません。

第 2 に、デバイス機能はどれも似たようなものになります。つまり、Flash でできることは Silverlight でも同様にでき、また JavaFX でもできる、ということになります。それぞれに秀でた部分はありますが、長い目で見ればテクノロジー自体よりも、普及率とビジネスモデルの魅力のほうが成功のカギとなるでしょう。どういうことでしょうか?もしあなたが、あの Kindle 2 を構築している Amazon であれば、Sun があなたと顧客との間にビジネスモデルを提供することはないでしょう。これはあなたにとって大きな問題となります。あなたは世界最大の開発者コミュニティへのアクセスの維持を願いながらも、自分のビジネスを成功させたいがためにそのテクノロジーを選んだわけです。サプライヤのために選んだわけではありません。(ということは、リッチなインターネット環境に今後も参加するためには、JavaFX や Flash、Silverlight を採用しなければならないということでしょうか?いいえ、そうではありません。Apple は iPhone に Objective-C を採用しました。そして、「アプリケーションはスクリプト言語で書かれていなければ最先端ではない」、という単純な考えを見事に覆しています。)

最後に、停滞気味のパーソナル・コンピュータ市場に対し、コンシューマー・エレクトロニクス市場は際限のない活性化、競争激化の方向に向かうでしょう。自動車のダッシュボードや BluRay DVD プレイヤー、セットトップ・ボックス、写真フレーム、VOIP Phone や新しいコンシューマ・エレクトロニクスにいたるまで、たくさんの Java デバイスを見ると、景気は低迷しているかもしれませんが、RIA 市場は確実にヒートアップしています。

Java プラットフォームはその重要性と価値を唯一の拠り所として、何十億ものデバイスに広がるでしょう。Sun は今後も、世界で最もコスト・パフォーマンスの高いデータセンター・インフラストラクチャに支えられながら、最高����ランタイム環境である Java のユビキタス性維持に取り組んでまいります。結局、Network is the Computer なのです。

繰り返しになりますが、チームの皆さん、おめでとうございます。そして Java コミュニティにも感謝します。さらに次の 100,000,000 件に向かって進みましょう!(ご興味のある方は、こちらから JavaFX SDK をダウンロードしてください。)

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金曜日 2 06, 2009

サンの第 2 四半期の業績

先週の決算報告では、いくつかの注目点についてお話しましたが、もう一度改めてお話させていただきます。

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お時間をいただき、皆さんに感謝しております。

第 2 四半期の業績と現在の経済状況から話を始めますが、スライドの 6 と 7 では、製品発表に関するコメントも述べたいと思います。その後、Mike Lehman (CFO) が私に代わって財務状況に対するコメントを述べて、11 月に発表した組織再編計画について最新情報を説明します。

第 2 四半期の業績を総括すると、あらゆる地域のお客様がマクロ経済面で不安を抱えているように、業績は予想していたラインに沿ったものでした。これらの懸念は、ハイエンドのシステム購入を思い止まらせる結果になり、SPARC Enterprise サーバの売り上げは前年と比較して低下しており、サーバに付属するストレージやサービスの売り上げも減少しました。1 年前に始まったこれらの傾向は、その後も続いています。 ただし、当社の主要分野では成長が続いています。ソフトウェアでは高い数値が報告されており、当社の Open Storage、CMT (開発コード名「Niagara」)、x86 システム関連のビジネスでは 2 桁の成長を達成しました。

第 1 四半期でもお話しましたが、スライド 7 で表現しているように、サンのビジネスは「従来型製品」と「成長分野製品」という 2 つのカテゴリに分類できます。成長分野のカテゴリは、現在、サンの製品売り上げの 3 分の 1 以上を占めており、この 1 年でわずか 23% からこの比率まで成長しました。既存のインストール・ベースに対して、新しいビジネス・チャンスが生まれていますが、さらに重要なことは、新規顧客の開拓も見込めることです。

従来型の分野で、Enterprise SPARC システムの売り上げが低下しているのは、全般的に見て、購入の時期が先送りされた結果であり、ミッション・クリティカルなシステム・プラットフォームが古くなれば、将来の大幅なアップグレードや新たなビジネス・チャンスが期待できます。そうは言っても、この業績は私たちにとっては期待外れでした。付随するストレージやサービスの売り上げにも影響がありました。当社のテープやアーカイブ関連の製品は、市場の落ち込みにもかかわらず、競合他社に勝つことができました。これらの製品分野も、年内のビジネス・チャンスにつながる魅力的な製品群になっています。

成長分野についてお話しましょう。

ソフトウェアは、第 2 四半期において、まさに希望の光となっており、ソフトウェアの合計売り上げは前年比で 21% も成長しており、総体的に 52% の成長を実現しています。 Java ソフトウェアの売り上げは前年比で 47% 成長しました。PC からセットトップ・ボックスやモバイル・ハンドセットまで、世界中のあらゆるクライアント・デバイスに対して、引き続き販売力を発揮していきます。また、世界中の OEM を対象として、新しいプラットフォーム JavaFX の供給も開始します。モバイル・デバイスやネットワーク対応の消費者向けデバイスは、今後も過熱した市場であり続けますが、数十億人の消費者の眼前で実行される Java プラットフォームは、ますます魅力的なビジネスになることと私たちは確信しています。

ID 管理やデータベース管理から、統合ソフトウェアに至るまで、オープンソース・ミドルウェアに対する需要が高まっており、MySQL とインフラ・ソフトウェアは、前年比で 55% の売り上げ増を達成しました。この経済的な苦境の中、無料のオープンソース・ソフトウェアの議論はかなりヒートアップしており、これは CIO とディスカッションをすれば済む問題ではなくなっています。オープンソースの採用で実現できるコスト削減は、世界中の意志決定者にとって主要な課題になっています。

Solaris、管理製品、仮想化製品は連続して成長していますが、前年比では売り上げが低下しています。これは、お客様が従来型の使用許諾契約から、サービスの加入や購入といった契約方法に移行しているからです。このような移行は、ほとんどが第 2 四半期で完了していると私たちは考えています。Solaris や OpenSolaris プラットフォームは、Microsoft の Windows や Linux と共に、クラウド・コンピューティングで生き残る三大オペレーティング・システムの 1 つと位置付けられています。 サンは、Java や OpenSolaris から、MySQL や xVM に至るまで、優れたオープンソースの資産を持っています。したがって、エンタープライズ・コンピューティングの分野、特にクラウド・コンピューティングの分野では、オープンソース・ソフトウェア・プラットフォームのプロバイダとして、世界で最も完全な基盤を確保しています。

ここで、システムズ製品についてお話しましょう。

Solaris ベースのチップ・マルチスレッディング・システム (別名、CMT または Niagara プラットフォーム) は、第 2 四半期前年比で 30% 超の売り上げ増になっています。 2009 年度の第 1 四半期と第 2 四半期に基づくと、現在 CMT システムは 14 億ドルの売り上げを達成しており、通年ベースで計算すると 2 桁の成長になります。IBM社 の Power や HP社 の Itanium をインストールできるのはハイエンド構成の環境に限定されるため、IBM社 の AIX や HP社 の HP-UX を使用しているお客様にとっては、Niagara プラットフォームが唯一の代替製品になります。  最近では、T5440 を加えるなど、サンは Niagara の製品ラインを引き続き拡大していく方針であり、ブレードとラックの両構成で Niagara ボリューム・ユニットのインストールベースを拡大し、強力なミッドレンジ・コンピュータを充実させていきます。これらの製品ラインにより、サンの x86 プラットフォーム製品を補完します。

さらに、プラットフォームについてお話すると、サンは Intel および AMD ベースの X64 サーバでは、第 2 四半期前年比で 11% の売り上げ増を達成しています。好調だった他の四半期も算入すると、ブレード製品は、SPARC、Intel、AMD プロセッサベースのシステムを含めて、前年比で 62% の高成長になっています。この結果は、業界標準とブレード・サーバの両分野で、より高い市場占有率を獲得したことを意味していますが、これは同時に、利益率の高いソフトウェア、サービス、およびストレージ製品の販売につながる足がかりを確保したとも考えられます。

これを受けて、オープン・ストレージ製品の売り上げは前年比で 21% の伸びになっています。一面では、「Amber Road」の異名を持つフラッシュベース 7000 ファミリに環境が移行された事実も反映されています。この製品には、非常に多くのお客様とパートナーが関心を寄せるものと思われます。業界標準のコンポーネントとオープンソースの一般的な ZFS ファイル・システムを基盤とするこのプラットフォームでは、NAS ベンダーの専有技術とは異なり、性能面で妥協することなく、非常に優れた費用対効果を実現できます。Amber Road の販売のために、現在 2,000 以上のチャネル・パートナーがトレーニングと認定を受けています。これまで当社では、新しいストレージ製品に対して、これほど大きなお客様の反響を聞いたことがありません。当社は、この製品の将来性に期待しています。オープン・ストレージ・ベースの製品で、完璧な製品ラインを立ち上げますが、この製品はその第 1 弾にあたります。今後は、小規模のお客様からメインフレーム・ストレージまで、あらゆるサイズに対応していきます。

無償で配布される ZFS ファイル・システムによって、サンのオープン・ストレージ製品に対するビジネス・チャンスや認知度が高まるので、当社は Amber Road によってアプライアンスの製品ラインも拡充していきます。また、当社が新たに発表した Crossbow プラットフォームはネットワーク市場で同様のビジネス・チャンスを生み出すものと考えられます。従来型のストレージ市場と同じように、ネットワーク市場は、非常に高額な製品、専有ソフトウェア、限定的なハードウェア・プラットフォームが特徴になっています。この環境こそが、オープンソース・ソフトウェアと汎用コンポーネントが選択肢を広げ、競争力を発揮できる場所です。これは、お客様にとっては、予算と技術の面で安心感が得られる歓迎すべき変化なのです。

結論を述べますが、厳しい時代にこそ、革新者に唯一無二の素晴らしいチャンスが与えられます。世界中のお客様が、この経済状況に苦しんでいます。しかし、あらゆる分野でソフトウェアとシステムの技術革新が進んでおり、お客様は経済的なプレッシャーにより、むしろ、サンの提供する代替製品に注目することになります。サンは、最も普及したソフトウェア・ブランドとデベロッパ・プラットフォーム、最大のユーザ・コミュニティ、最強の製品ラインと販売力を駆使して、将来最も勢いのある成長を達成します。

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土曜日 1 17, 2009

ベストセラーの管理

近所に 2 軒の書店がありますが、 お互いに全く異なる店作りです。

片方は、ベストセラーを中心とした一般書を多く扱う品揃えです。本はディスプレイして陳列し、昔ながらの販売方法を採っています。経営はうまくいっているようです。もう一方の店は、最初の店よりも近所の人からご愛顧を受けているようです。その店では、店員が気の利いた一言を 小さなカードに書いて、店中の棚に添えています。この店の本は、主観を挟まない図書館のようなアルファベット順に陳列されています。

最初の店は売り込み中心です。季節ごとに陳列を変えていて、その経営状態はかなり良好のようです。もう一方の店は、愛顧されてはいるものの、経営状態はよくありません。

さて、データセンターのストレージ・デバイスの話題にしては、おかしな書き出しだと思われることでしょう。ですが、世界トップクラスの企業の数十億の損失と救済措置を報じるこの 1 週間の恐ろしい経済ニュースを見たあとでは、これが私に集められる最高の話題でした。とはいえ、私は経済のことをお話ししたいわけでも、私が勤務するサンの格付けを「売り」にしたウォールストリートのアナリストに皮肉を言いたいわけでもありません。ましてや、書籍販売に関わる経済学についてお話ししたいのでもありません。私がお話したいのは、ストレージとフラッシュ・メモリのことです。ずっと魅力的な話題ですよね (少なくとも私にとっては)。

ご承知のように、データセンターでのフラッシュ・メモリ利用に対する認識は、急速に広まっています。フラッシュ・メモリは優れたパフォーマンス特性を持ち、一般的に従来のディスク・ドライブと比べて桁違いに高速です。読み書き命令には最大で 100 倍もの速度で応答します。消費電力も極めて低いかゼロで、発熱もなく、振動や極端な高低温、衝撃に対する耐性もあります。さらに、「フラッシュ・メモリ」という命名が秀逸です。これをデータセンターで使用したくないと思う人がいるでしょうか (フラッシュ・メモリの信頼性が従来のディスク・ドライブに劣るという俗説について、こちらでそれが誤りであることを証明しています)。

サンは、フラッシュ・メモリに最適化されたストレージ・デバイスを発表しました。Sun Storage 7000 というやはりすばらしい名前の付いた、「Open Storage」と呼ばれるデバイスです。汎用フラッシュとディスク・コンポーネント、およびオープンソース・ソフトウェアを備えています (こちらで分かりやすい要約を紹介しています)。

Sun Storage 7000 には面白い特徴があります。それは、「学習」をするという点です。アプリケーションやデータのやりとりなどのジョブを長く行えば行なうほど、その作業速度が速くなります。この特徴をどのように実現しているかが、私が最初にお話しした書店の件に関連しているのです。

大半のストレージ・デバイスの動作は、経営不振の書店のようです。ユーザにとって何の意味もない並べ替えアルゴリズムに従って本を並べるように、ディスクはアクセス頻度に従ってデータを配置しようなどとはしません。その結果、よくアクセスするコンテンツの応答時間が、めったにアクセスしないコンテンツと同じか、より遅くなってしまうのです。ストレージの設計者は、問題を取り繕おうとやっきになりますが、ほとんどの場合それに失敗し、大がかりなプロビジョニングのやり直しとなるのです。言うなれば、設計者は「ショートストローク」なデータによる問題に予算を費やしているのです。つまり、すべてのデータをプラッタの外側のセクタ、すなわち最も速く回転する部分に書き込んで(ショートストローク)、最も速い読み書きパフォーマンスを実現させています。この方法は有効です。しかし、非常に非効率的です。予算、電力、スペース、ディスク、そして忍耐の無駄遣いでもあります。

反対に、Sun Storage 7000 は、売り上げ重視の書店のようです。ストレージ管理者に代わり、アクセス頻度の高いデータを、最速で読み出せる場所、すなわちフラッシュ・メモリに適応的に配置するというアルゴリズムを採用しています。(今日、ソフトウェア・アナリストとお話をしました。その方は、サンには大きくて貴重なソフトウェア資産があるのに、なぜハードウェア・ビジネスにまで気を回すのか知りたがっていました。Sun Storage 7000 が、その答えを示す最適な例です。真の価値とはソフトウェアだけでもハードウェアだけでも成り立ちません。価値とは、その両方を備えたシステムの中に存在するのです。)

搭載された OS (ZFS を搭載した OpenSolaris) が起動すると、デバイスの「ウォームアップ」が行われます���OS はトラフィックを監視し、頻繁にアクセスされるファイルを特定して、それをフラッシュにキャッシュします。その後、そのファイルには高速アクセスが可能になります。Sun Strage 7000 は、アクセス頻度の低いデータ用に低速で低消費電力のディスクを使用します。結果はどうでしょう?よく使用するファイルが、ショートストロークでジェット機の速さを誇る企業向け高級ディスク (この種のディスクには法外な費用がかかることは以前お話ししたでしょうか?) よりも、はるかに高速で読み出されます。デバイス、電力、冷却、スペース、その他諸々の悩ましい問題も改善できます。

エンドユーザの視点から見ると、ニュースサイトのトップページ、最もよく使用する製品やコンテンツ、つい先日飛行機を川に不時着させて 185 人の命を救ったパイロットの Facebook でのプロフィールなどが、閃光のような速さで提供されます。あなたのユーザも CFO も、あなたと最も長い時間を過ごす家族も、みんな今よりハッピーになるでしょう (もしもマシンが MySQL に最適化されているならば、それは結構ですが、Oracle や DB2、SQL Server でもすばらしいパフォーマンスを実現できます。もちろん Postgres でも)。

常識的に考えれば、もしもお客様が店内に入って最初に目にする棚にベストセラーの本を置いたなら、同じ本をアルファベット順に並べて置くよりも、購入される可能性は高くなるでしょう。売れ筋が変わったら、宣伝と陳列を変えましょう。あなたがニーズを捉えられれば、より多くの需要を引き付けるのです。Sun Storage 7000 の背後にある基本前提は、システム改革をパフォーマンスの促進、応答時間の短縮、購入および運用コストの大幅な削減につなげるということです。

このような考えは、お客様からのご愛顧を受けることが少ない近所の書店のようかもしれません。しかし、それはサンがデータセンターで愛されるために一役買うのです。そして、それこそが Sun Storage 7000 がストレージ業界におけるベストセラーの有力候補となる要因なのです。

もしもあなたが再販業者か顧客で、無料で Sun Storage 7000 をお試しになりたいなら、こちらをクリックしてください。

優れたシミュレータもこちらから無料でダウンロードできます。管理者の方は、マシンを導入しなくても、Sun Storage 7000 のユーザインタフェースや診断機能を確認できます。

ベストセラーといえば、Sun Storage 7000 が主役を務めるビデオがあります。お使いのストレージ・デバイスからいかに最高のパフォーマンスを引き出せていないかをご紹介しています。


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水曜日 11 26, 2008

Open Storage のさらなる成功...

世界有数の利用者数を誇る Wikipedia (トップテンでは 8 位にランキング) は、膨大なインターネット利用者に向けて大量のコンテンツを配信しています。 オンライン百科事典以上の存在に発展した同社は、世界最大の検索エンジン、リアルタイムのニュース、教育、政治、健康関連のコンテンツの世界的な発信源であり、さらに世界で最も高価なブランドおよびメディア・プロパティでもあります。

また、テクノロジー業界が追いついていける速度を超えたレッドシフトな成長を遂げている典型的な例であるともいえるでしょう。テクノロジー系の企業は、今後、市場全体の成長を牽引するだけでなく、テクノロジーの将来像を形作っていく、このような急成長を遂げているセグメントに特に注目すべきでしょう。例えて言うと、フリー・ニュース、ソーシャル・ネットワーキング、検索、コンテンツ共有などのソーシャル・メディアはまさにその類で、常識を超える規模、経済性、可用性への新しいアーキテクチャと要件を定義しています。

このため私は Wikipedia が専有的製品ではなく、Sun の Open Storage プラットフォームを採用したことをとても誇りに思っています。弊社のプラットフォームが 2 億 5 千万人もの利用者に高品質のビデオと時間ベースのコンテンツを配信し、リッチ・メディアへと成長する手段として活用されるのです。2 億 5 千万人もの利用者が高品質コンテンツをアップロードしたりインタラクティブに利用することになるのです。

Wikipedia と同様に、世界最大級の Web サイトのほとんど (トップ 100 を参照) が、Sun の MySQL データベース上に構築されています。そのためつい先日、すでに Sun の製品を導入しているお客様をターゲットとした MySQL 専用のプラットフォーム製品群を発表しました。これらの製品は、ホワイトボックスに比べて最大 3 倍の性能を発揮します。さらに、従来の 5 倍から最大 50 倍もの速さで ZFS を実行できる最新の Open Storage のポートフォリオも製品群に加えられます。これらのシステムはすべて無料でお試しいただけます。システムをお選びいただけば、納品・返品の送料はすべてサンが負担します。

システムの話題が出たついでにもうひとつ... サンは最近、ソフトウェアをシステムズ、アプリケーション、クラウドの 3 つの主要グループに再編成することを発表しましたが、これについてのコメントを頼まれましたのでここに書き添えておきます。この再編成にはどのような理由があるのでしょうか。

まず、私にとって一番の理由は、サンのシステム・ソフトウェア (MySQL や ZFS など) を非常に大きいスケールで実行するうえで、サンやその OEM パートナーに対してハードウェアとソフトウェアの技術的連携や整合性を求めているお客様に対し、価値や完成度の高い製品をお届けしたいと考えたためです。

もうひとつは、ストレージ市場がサーバ市場よりも大きくなるという明白な予測 (少なくともサンにとっては) を、この再編成によってさらに増幅するためです。はたから見ただけではわからないかもしれませんが、同じシステム・ソフトウェアとハードウェア・コンポーネントから成るストレージとサーバはひとつに集束しつつあるのです (ネットワーキングも同じ道をたどるだろうと思われますが、それについて詳しくはまた今度)。

最後に、ソフトウェアの普及や流通、マーケティングは、収益の創出とは別ですが、 ZFS が順調に普及する中で、テクノロジー面とビジネス面の足並みを揃えることがサンの最優先事項となっています。ZFS はサンの急成長中の事業分野を、さらに広げる中心的な原動力となっています (ZFS ベースの Open Storage は前四半期に 150% 以上の成長を遂げました。これは専有製品を売る競合他社に比べてはるかに高い成長率です)。

レッドシフト型のビジネスは、どこまで大きく成長できるのでしょうか?業界としての新しい規模感を決めるのは、Wikipedia のようなビジネスだけではありません。今や世界で 1 億口の口座を処理するオンライン・バンクや、 多数の市民に運転免許証やパスポートを交付している政府機関もそのうちのひとつです。「レッドシフト」はお客様ではなく、アプリケーションを表す言葉です (Wikipedia でさえ従業員を抱えていますが、人はアプリケーションではありません)。

これらのレッドシフト・アプリケーションは、オープンなネットワークで接続された世界の社会的現象となりつつ���ります。社会的現象が企業の IT 予算など気にするはずはありません。従業員が 10 人の新しい企業が、1 万人の従業員を抱える小売業者と同様に、世界中の支持を得たストレージでも有り金をはたいて買いたくはないでしょう。だからこそ、大小を問わずどの企業もオープン・ソース、オープン・ストレージへの移行にますます傾倒しているのです。

________________

(OpenOffice コミュニティには申し訳ありませんが、OpenOffice.org には広告を出しません。Sun は現在、StarOffice とその背後で開発中のクラウドのブランド化と販促を行うパートナーシップの立ち上げに取り組んでいます。)

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水曜日 11 12, 2008

内輪の話 (Java、Microsoft、MySQL)

世界中で消費者の財布の紐が固くなっているようですが、昔ながらの「店先」で商売する人は、それをひしひしと感じているでしょう。客足は落ち、不動産業者の抱えた負債を減らしたり、消費者の買い控え傾向を変えたりするのはますます難しくなっています。

消費者製品のメーカーにとって、販売網、つまり消費者の手に製品を届ける方法が鍵になります。PC の大手メーカーが、世界中の大型販売店と手を結んだり、専売店の開設に力を入れているのはそのためです。

しかし、PC から収益をあげるのは生易しいことではありません。PC メーカーはたいてい別の会社の OS やマイクロプロセッサを売っています。気弱な人向けの商売ではありません (損益計算書にもやさしくありません)。一方、Sun の販売網は、消費者向けソフトウェア (その人気が Sun の市場機会の決め手になります) ほど、消費者向けハードウェアと深くかかわりあっていません (Sun は PC を製造していません)。Java などのオープンソース・プラットフォームを実行している機器があれば、Sun は、これらの機器の向こう側にデータセンターを簡単に構築できます。オープンソース・プラットフォームを実行していないと、不可能ではありませんが、とても難しくなります。

しかし、消費者向けソフトウェアは、Sun にとって好循環を生み出します。まず、デベロッパは、人気のあるソフトウェアやプラットフォーム (Firefox、Flash、Java など) に目をつけ、それから消費者が使えるアプリケーションを作ります。このようなアプリケーションの利用者は膨大な数になります (インターネットはとても広い場所です)。デベロッパは、このことをちゃんと知っている (右の写真をクリックすると、舞台の上で「デベロッパ」と連呼している有名人をご覧になれます) ので、できるだけ多くの消費者向けのプラットフォームを選ぶわけです。このことが、Sun の市場機会を作ります。

Java 実行環境は、世界のデベロッパが最もよく使用するプラットフォームの 1 つです。したがって、開発された消費者用ソフトウェアも世界で最もよく使われることになるわけです。 「私は使っていない」とおっしゃるへそ曲がりの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には目に見えないだけで、消費者向けと企業向けサービス (ソーシャルネットワークへの動画のアップロードから株式市場の分���ツールまで) の多くに、Java 実行環境で開発されたソフトウェアが組み込まれています。さらに、このようなコンテンツの需要が上がるにつれて、Java プラットフォームが使われる機会が増え、Sun のデータセンターの市場機会につながっていきます。先に好循環と申し上げたのは、こういう意味です。

この好循環は、Sun にとってこの上ない客寄せの仕組みになります。たとえば、先月だけで、6000 万の Java ランタイム環境を世界中のユーザにお届けしました。Java 6 や新しい JavaFX で開発したアプリケーション用のコンテンツ、ネットワークに接続する PC、そして Java 対応機 (ノートブックなど) を使うユーザが増えるにつれ、この数はますます上がっていきます。現在、世界で 10 億の Java ランタイム環境が PC にインストールされていると思います。この数は日々増え続け、Sun の収入を生み出します。

ソフトウェア製品と同様、Sun は、目的なしに製品を無料で配布したりしません。Google のように、製品はお客様を獲得し収入を得る手段です。無料で配布されるソフトウェアは、無料の検索ツール、ニュースやショッピングサイトなどと同じように、エンドユーザとの関係を築きます。2年ほど前、Sun は、Java を利用する消費者との関係がいかに重要かという点で Google と同意に達しました。ちょうど PC メーカーが代理店を介して PC を売るように、Google も同社の検索エンジンを Sun の Java の更新メカニズムを使って普及させたかったのです。つまり、ユーザが Java を更新するときに、他のスポンサーのソフトウェア (たとえば Google の検索ツールバー) を一緒にインストール可能にします。

慎重に交渉を続けた結果、Google、Sun、そして消費者のすべてのプラスとなる提携を Google と結びました。昨年、この契約を更新し、さらに協力関係を強めました。今年は、公開オークションの実施に踏み切り、多数の企業が入札に参加されました。オークション実施は、決して容易ではありませんでしたが、Java の普及が加速する中、Sun は、インターネットで最も人気の高い流通網を持っていることを明確に示しました。その結果、総合的に見て、Microsoft との提携を決定しました。

この提携を決めたのは、Microsoft の持つ価値と、同社に MySQL の普及促進を支持していただけるという前提に基づいています。これから、私達が共同して行うことにご注目ください。

さて、この契約が Sun にとってどのような利益があるかについて触れましょう。これは、今まで業界で結ばれた流通に関する提携で最も価値あるものの 1 つだと思います。Microsoft は、たぶん Sun の大得意先に名を連ねることになるでしょう。それに、この提携が引き水となり、来年のオークションはさらに活況を呈すると思います。販売網の大切さに気づく企業が増えているのですから。現時点では、Microsoft との協業は米国内だけです。次回のオークションは、米国向けのツールバー以外の製品 (たぶんブラウザ) も含み、国際的になると思います。

では、Sun は他にどんな流通手段を持っているでしょうか。最近、OpenOffice を実際に使っている人がいるかどうかを調べた報告書を読んだばかりです。実は、Sun 社内でも OpenOffice を使用しています。しかし、もっと重要なのは、OpenOffice が世界中で使われているということです。Sun は、生産性の大幅向上を目指す大企業に商用ライセンスも発行しています。

先週だけで OpenOffice を 300 万部配布したという事実が、その人気の高さを物語っています。ダウンロード数も伸び、推定ユーザ数は 1 億 5000 万~2 億人です。世界的な不況が、OpenOffice の利用に拍車をかけています。膨大な数のユーザが、流通を活発にします。間もなく開催されるオークションで、どの企業が Sun のバイナリ製品流通網を利用して、ブランド名を普及させ事業を拡大することになるかがわかるでしょう。可能性は無限です。OpenOffice の資料を印刷したり、ファックスで送信したり、コピーしたり、スライドにしたりする人はたくさんいます(OpenOffice のコミュニティには、ブランド名を付けるのを歓迎しない人もいらっしゃるでしょうが、ブランド化で得られる収入によって、OpenOffice.org に投資でき、ひいては全員の利益になるのです)

米国の Verizon が、同社の携帯電話向け検索エンジンを決めるために、よく似たオークションを実施していますが、Verizon もモバイル業界も、このオークションで弊社の場合と同じ利点を見出しています。販売店が業績不振だからといって、お客様への道が閉ざされたわけではありません。お客様にご来店いただくことはもちろん大切ですが、今日、ソフトウェアを頒布して収益を得るのは、不動産業を営むよりずっと簡単です。

ともあれ、何百万、何千万という新しいお客様に出会えるのを誰が不満に思うでしょう。

________________

追: 上述した Java 更新時にスポンサーのアプリケーション (ツールバーなど) をインストールする件ですが、ユーザがアプリケーションを必要としない場合は、インストールしないことを選択できます。

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月曜日 11 10, 2008

方向を変えるには、立ち止まらなければならない

インターネット・ビジネスのバブルがはじけたのは、コンピュータ業界にとってよいことです。

業界でこの荒療治を歓迎した人は少なかったでしょうが、10 万ドルのコンピューティング・インフラが 2 万ドルになったのを不満に思うお客様がいるとは聞いたことがありません。 このような値下げを余儀なくされたのは、オープンソース・ソフトウェアからのプレッシャーと、汎用サーバへの需要が高まったからです。その結果、65% もの粗利益を享受していた会社 (Sun もその 1 社ですが) は、新しい現実に目を向けなくてはならなくなりました。

しかし、致命傷でない限り、人は痛い目に合うと強くなるものです。

バブルの崩壊以来、Sun はプラットフォーム・ソフトウェアからアプリケーションインフラ (それに コンシューマプロダクトもいくつか) に至るまで、大規模なオープンソース・ソフトウェア事業を展開しています (詳しくは、この表をご覧ください)。Google や Microsoft と同じように、Sun の製品は会社の看板であると同時に収入源でもあります。ブランド名と製品は、世界中に知れ渡っています。

先週の月曜日には、新しい MySQL向けのソリューションを発表、Sun ブランドの知名度から収益を生み出す試みを続けています。MySQL のユーザは、世界に約1,100万人いると想定していますが、Sun のシステムで、そのアプリケーションのパフォーマンスを 3 倍にできるのです。そこでまず、無料の試用版をご用意しました (Try and Buy をご利用ください)。右側の写真をクリックしてみてください。Marten Mickos と John Fowler が、MySQL を取り巻くトレンドと Sun の取り組みを紹介しているビデオをご覧になれます。

それから、今日に至っているわけですが、 先週、弊社のグローバル CIO と共に、あるお客様とお話する機会がありました。このお客様は、金融破綻で大きな痛手を受けた企業の 1 つです。私がオープン・ストレージ (弊社の業績は前四半期に 150% を超える伸びを示しました) についてご説明しているときに、お客様が「Sun の同業者の 1 人から、フラッシュは過剰宣伝されていると聞いたよ」と言われたので、その同業者が専有ストレージ企業かどうか尋ねてみました。お客様は、情報源を明かすのを避けられましたが、私には、どの会社かわかっています (多分その CEO とも面識があると思います)。

ストレージ業界は、バブル崩壊直前の専有サーバ業界と著しく似た様相を呈しています。 つまり、閉鎖的で多大な利益を上げ、お客様に法外な料金を科しています。そう、まるで熟れたスモモのように、丸々と肥え太っています。そして、今、変化の時期を迎えています。フラッシュメモリとオープンソース・ファイルシステムが、業界を一変させようとしています。まずは、左のスモモの写真をクリックして、記事をお読みください。

ある有名な哲学者の言葉に「方向を変えるには立ち止まらなければならない」というのがありますが、いい方向にしろ悪い方向にしろ、お客様の多くが、今、立ち止まり、 将来について考え直しています。このようなお客様に Sun が勧めするのが、フラッシュ・メモリとオープンソース・ソフトウェアを採用した最新のオープンストレージ・プラットフォームです。お客様の出費を抑えると同時に、パフォーマンスを大幅に向上させ、使いやすいプラットフォームに仕上げています。

Sun Laboratories で立ち上げた FISHWorks (Fully Integrated Software and Hardware) プロジェクトが、Thumper サーバを拡充、Sun Storage 7000 というユニファイド・ストレージを完成させました。

現在、ディスクにデータを保存するのは、大して難しいことではありません。しかし、大量の複製データの管理、業務用システムで発生した問題の調査、容量のプランニング、ディスク障害対策、各種プロトコルの導入などの課題があります。これらすべてに、昔ながらのライセンスキーと専有ハードウェアで予算を使い切らずに対処するのは、かなり困難なことでしょう。

Sun が解決したのは、まさにこの課題です。

Sun Storage 7000クラスのシステムでも、セットアップとプロビジョニングにわずか「5分」しかかかりませ�����。さらに、ボリューム���管理やドライブの障害対策も簡易になっています (ZFS を採用しているため)。Storage 7000 システムは、業界屈指のスケーラブルなオープン・ストレージ・マイクロコード、「OpenSolaris カーネル」を採用しています。DTrace の診断機能は、業務用システムをリアルタイムで分析、パフォーマンスや負荷が一目でわかり、容量のプランニングに最適です (左側の絵をクリックして、コントロールパネルの例をご覧ください)。システムには、各種プロトコル、データ管理と可用性機能が組み込まれ、追加料金もライセンスキーも必要ありません。

さらに高度な機能をお望みの方に、ハイブリッド・ストレージ・プールもご用意しました。ZFS は、DRAM にデータを分散させてパフォーマンスを上げ、最適化されたフラッシュ・メモリを読み書きし (DRAM とフラッシュは所詮別物です)、消費電力の少ない汎用ディスクを使用します。これによって、ストレージのパフォーマンスが大きく向上すると共に、消費電力が大幅に減り、アプリケーションの実行速度も大幅に上がります。技術的な仕様とビデオをご覧になるには、ここをクリックしてください。

ストレージの利用と管理につきものだった頭痛はもう起こりません (薬局に行く必要はありません)。リラックスできます。その上、フラッシュ・メモリの価格は下がる一方です。これで、悪い方に向かうはずがありません。

しかし、方向を変えるには、立ち止まらなければなりません。

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Sun Storage 7000 をぜひ無料でお試しください。Try and Buy ページで、構成をお選びください。

Niagara システムを発表したときと同様に、ブログへの投稿をお待ちしています (「FISHWORKS」タグをお使いください)。お寄せいただいたコメントの中から、弊社独自の裁量により、最も価値あるものを何件か選ばせていただき、Sun Storage 7000 を進呈いたします。すべてのコメント (批判も含む) が審査対象になります。

すでに発表されたコメントを見るには、ここをクリックしてください。

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月曜日 11 03, 2008

アメリカに変革がきた

サンマイクロシステムを代表し、米国大統領選挙におけるバラク・オバマ上院議員の勝利を心よりお祝い申し上げたいと思います。なんと素晴らしい結果でしょう。

オバマ氏の選挙用 Web サイト BarackObama.com の制作プラットフォームに MySQL を選んだ Web チームにもお祝いの言葉をたむけたいと思います。

とはいえ、MySQL のユーザーがみんなホワイト・ハウスに入れるという保証はできませんので、何卒ご了承を。

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木曜日 10 30, 2008

サンのビジネスを理解する - 第1四半期の業績

本日、サンは決算報告を発表し、1 週間前のプレアナウンスの内容について詳しく説明しました。

最重要製品分野に関連し個別項目の詳細を発表することにより、サンのビジネスの透明性を大幅に向上しました (また、今回初めてソフトウェア事業の中核を成す要素の明細を公開しました)。決算報告をお聴きになるには、ここをクリックしてください。ここでは、当四半期の結果とサンの事業全体の概要を簡単にご説明します。

第 1 四半期におけるサンの全社的な収益は前年比 7% 減でした。新製品では収益が上昇したものの、従来のハイエンド製品の減収をカバーするには至りませんでした。減収があまりに大きく、我々も驚きまし た。この背景には、米国経済やヨーロッパ経済の大幅な停滞や、ほぼすべての地域や業種 (主に、金融サービス関連企業) のお客様が金融危機によって打撃を受けたことなどが挙げられます。

同業他社と比べ、サンではハイエンド・システムの比重が高くなっています。そのため、新興事業で飛躍的な増収があっても、ハイエンド・システムの事 業が減収するとすぐに影響がでてきます。たとえば、テープ市場ではどの企業でも前年比 30% の成長を維持できませんが、当社の ZFS ベースの OpenStorage 製品は 100% を上回る成長を示しています。これは、新規に展開する製品でオープンソースと新たな技術革新をベースにしています。損益計算書で従来の事業の規 模を凌ぐまでにはもう少し時間が必要です。

当社は投資家やアナリストの皆様のために透明性をさらに高めるために、四半期ごとの最新情報に新たな管理報告書を追加しました。この報告書によって、 業績の明細や、長期的な戦略の根幹を成す最も重要な意思決定がどのようになされたのかが、初めて公開されることになります。明細はこちらでご覧ください。

続いて、私のもとに寄せられたいくつかの重要な質問にお答えします。

まず、この四半期で好調だった点。

特に注目すべきなのは、Solaris ベースのチップ・マルチスレッディング (CMT) システムです。成長は継続しており、前年比 80% もの伸びを示しました。これらのシステムには、Solaris/Opensolaris の知名度と当社の優れた ISV ポートフォリオが活かされており、エネルギー効率の良さと仮想化テクノロジーが呼び水になっています。これらの特長は、最新の CMT システムである T5440 の登場で飛躍的に強化されました。

オープン・ストレージ・システムの四半期業績も好調であり、前年比 150% を上回りました。Thumpers と呼ばれるこれらのシステムは、サンのストレージ事業の根幹を成すテクノロジーであるオープンソース ZFS ファイル・システムの認知度の向上とともに、大きな伸びを示しました。オープン・ストレージについては、11 月 10 日に開催する発表イベントで詳しくご説明します。それまで待てない技術者の皆様には、こちらでいくつかのヒントを公開しています。

最後に、MySQL、Java、Solaris にくわえ、管理製品や仮想化製品まで、大部分のソフトウェア事業が増収を達成しました。これまで説明してきたように、オープンソースは優れた配布モデルであり、優れた収益モデルを実現します。

それでは、不調だったのは?

明らかに、従来の事業において大幅な停滞が見られ、エンタープライズ・システム (当社最大のメインフレーム・クラス・システム) は前年比で減収しました。前年同期にはこれらのシステムは約 20% の伸びを示していたので、この減速は大きな影響がありました。重要なのは、これらのシステムがオープンソースの技術革新や Solaris の採用による影響をほとんど受けないということです。ターゲット顧客は既存の Solaris アプリケーションのスケールアップを考えているお客様や、品質、フォールト・トレランス能力、そしてメインフレーム・スケールを提供する当社の能力を重視 しているお客様などです。サンと富士通はこの製品ラインを拡張したところであり、たとえ売上が停滞していても、従来のエンタープライズ・コンピューティン グを引き続き重視し、この分野に取り組んでいきます。スケール・アウト・コンピューティングが拡大しても、スケール・アップ・コンピューティングが否定さ れることはありません。何か影響があるとすれば、長期的に需要は拡大するでしょう。IBM は正しかったのです。メインフレームはいつでも魅力的なのです (Solaris を実行しているシステムは特に)。

ストレージ分野では、テープがやや減退しましたが、ハイエンド・ストレージ・システムは増収を記録し、ストレージ全体での成長を牽引しています。新たに投入するオープン・ストレージ・テクノロジーの発表によって、この成長をさらに加速しようとしています。

この四半期の売上総利益が低かった理由

当社 CFO の Mike Lehman がカンファレンスコールで説明したように、いくつかの理由があります。まず、ハイエンド・システムでの不振。次に、ディスカウントやコンポーネント単位での価格設定 により、売上総利益が圧縮されたこと。そして、今期は製品の移行に関連する費用がかさみました。同じ事態がまた発生するとは思いませんが、これによって売 上総利益が約 2% 減少しました。

すべてのソフトウェアを無償化しているのに、ソフトウェア収益が伸びているのはなぜですか?

サンのソフトウェアは市場の隅々まで行きわたるように無償化されていますが、有償のサブスクリプションやサービスに加え、最適化されたハードウェ ア・システム (上で説明したオープン・ストレージなど) によって収益が生まれます。サンのソフトウェアを購入した後もお客様に対しては、コンタクトをとり続けます。これらのお客様はすでにサンの中心的な製品を 使用しているため、販売プロセスはシンプルです。そして、お金はともかく時間はたっぷりある大部分の学生と違い、対価を支払うお客様にとっては、ダウンタ イムや管理の複雑さがソフトウェア・サブスクリプション費用よりも高くつくのです (時間よりお金が豊富という訳です)。

このようなことから、お客様はエンタープライズ・グレードの機能やミッション・クリティカルなサポートや保守を利用するために対価を支払い続けます。ソフトウェア事業とは、ライセンス、サブスクリプション、サービスを複合した事業なのです。

サンにおけるソフトウェア事業全体の規模と価値を把握するには、請求額とともに数百万ドル規模のサポート・ストリームを評価する必要があります。当 社ソフトウェアの多くはサブスクリプション・サービスとして販売されているということを念頭に置いてください (オープンソースなのです)。さらに、「システム・サービス」サポート契約にソフトウェアがどれくらい貢献しているかは、完全に主観的な問題です (これらの価格を別々に提示することはありません)。これは、携帯電話メーカーにオペレーティング・システムによる収益を質問するようなものです。携帯電 話を購入する段階で、別々に請求されたりしませんよね。

ということは、Java で収入を得ているのですか?

はい。Java はサンでも収益性の高いテクノロジー製品の 1 つであり、さらに伸び続けています。Java はインターネットで配布されているソフトウェアの中でも人気があります。当社はあらゆる OS や地域の PC に向けて毎日 100 万件以上の Java ランタイムを配布しています。これにより、非常に幅広いユーザー・コミュニティ、そしてより重要な開発者コミュニティを獲得できるのです。これらの配布量 やその価値などについては、前途の見通しは明るいと言えます。

サンの重点課題

戦略的に、2 つの主要領域に重点的に取り組み続けます。まず、世界最大かつ最も成長の速い開発者コミュニティを作り上げること。当社はこのコミュニティのために製品、 サービス、テクノロジーを開発し、このコミュニティは当社の製品、サービス、テクノロジーをベースに製品やサービスを開発します。当社は MySQL、Java、OpenSolaris といったブランドの普及率を測定し、積極的に普及を推し進めていきます。

2 つ目は、有償のサブスクリプション、サービス、最適化されたシステム製品などにより、さまざまな業種に向けて導入されているアプリケーションに魅力的な有償の製品を提供すること。つまり、データセンター・システム、ソフトウェア、およびサービスを販売します。

当社は今日のお客様には現在の製品やサービスを提供し、将来のお客様には無償で配布するソフトウェアへの投資という形で応えます。

運用に関しては、現場で、研究所で、そして株主のために、実行面を重視しています。株式市場と違い、革新は危機を好みます。サンは次世代のクラウドを構築するためのプラットフォームの提供という面で、確固たる地位を築いています。

お客様の声

これは、業種や地域によってまったく異なります。ウォールストリートからは、「机の下から這い出るまで、電話に出ることはできないよ」という声を聞 きます (多少の誇張はありますが)。一方、プロフェッショナル用のソーシャル・ネットワーキング企業の経営者によると「新しいアカウントが爆発的に増えてクラッ シュ寸前」とのことです。

ただし、お客様からよく聞く基本的なテーマは 3 つです。

1 つ目は、世界の経済環境に関する大きな不安。良くないニュースが続くと、消費者は支出を控えます。これに対応して企業が配当を控えると、さらに悪いニュースになります。この悪循環から抜け出すのは大変です。

2 つ目は、テクノロジーの重要性の再確認。創薬、事業の運営、サプライチェーンのモデリング、ビジネスプロセスの自動化などで、テクノロジーの重要性はまったく低下しておらず、むしろ重要性を増しています。短期的に予算が厳しくなるとしても、これは変わりません。

3 つ目は、変化の必要性。最近言葉を交わしたある役員の方から聞いたのですが、この方が自由裁量で使える予算の全額が、プロプライエタリなベンダーの値上げ に吸い取られてしまったそうです。そのため、他の製品を探した結果、予算面をクリアできる製品として MySQL を見つけたのです。つまり「必要は発明の母」であり、現在、「必要」が世界中に広がっています。

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まとめると、サンや全ての業界にとって苦難を伴う四半期でしたが、新興市場やテクノロジー分野での成長や、収益拡大のために計画している投資などに期待できます。新しい選択肢に直面しているお客様の存在により、このような投資の効果は加速するはずで���。

11 月 10 日に発表する最新のストレージにご注目ください。インターネット・バブルの崩壊と同時に、サーバーの世界に技術革新の洪水を起こしましょう。世界規模の金融危機がストレージ産業をも揺さぶろうとしています。

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免責条項

「Jonathan のブログ」には、企業向けコンピューティングへの取り組み、スケール・アップ・コンピューティングの需要、対価を支払うお客様に対する事業の継続、 Java 配布量と価値に関する最新ニュース、OpenOffice コミュニティへの期待、サンの戦略とそれに関連する進行状況、次世代のクラウドに関するサンの位置付け、新興市場やテクノロジー分野への投資についての期 待など、サンの将来の方向性や業績を前向きにとらえたコメントがあります。これらの前向きなコメントは、あくまでも予測であり、実際の結果がこのブログの 予測と実質的に異なる可能性があることを予めご了承ください。前向きなコメントに含まれる予測と実際の結果が実質的に異なる要因としては、「競争」、「価 格競争による圧力」、「サンの製品の複雑さと、新製品の開発と発表を短期間で成功させることの重要性」、「重要顧客へのサンの依存」、「特定の業種および 地域」、「製品開発の遅延と、新製品・新技術の普及や導入の遅れ」、「新しい ERP (統合業務パッケージ) システムの導入に関するサンの能力」、「材料調達」、「大幅な変更が発生する組織再編などの実施」、「買収した企業の統合の失敗」、「1 つの供給元への依存」、「需要を満たすために十分な量のコンポーネントを調達できないリスク」、「在庫確保のリスク」、「サン製品の品質に関連するリス ク」、「海外の顧客や事業に関連するリスク」、「チャネル・パートナーへのサンの依存」、「鍵となる人材の流出」、および「予定期間内にコスト削減目標を 達成するサンの能力に関連するリスク」などが考えられます。また、米国証券取引委員会に随時提出されるサンの収支報告も是非ご覧ください。すでに、 Form 10-K の年度報告書 (2008 年 6 月 30 日〆)

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木曜日 10 02, 2008

革新は危機を好む




今日は、今週の始めに私が Sun のリーダーたちに宛てて送ったメモを皆さんにご紹介しようかと思います。現在、私たちが直面している市場の混乱と、Sun のチームが何に力を入れるべきかに関する私の考えです。

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以下、転送メッセージの内容:
送信者: Jonathan Schwartz
送信日: 2008 年 9 月 30日午前 12 時 02 分 29 秒 (太平洋夏時間)
受信者: allsun@sun.com
件名: ニュース、金融危機など

今日のトップニュースは、皆さんご存知だろうと思います。米国連邦議会は、財務省による銀行部門の救済措置を承認する重要法案を否決しました。市場は衰弱し、米国を始め、全世界の政治家たちは、長期的な解決案について論争を続けています。危機に陥った金融機関に救いの手を差し伸べるべきか、市場の淘汰に任せるべきか、というのです。今日も、閉鎖を余儀なくされた、あるいは救済された銀行や保険業者が何軒かありました。倒産するケース、救済を必要とするケースは、これらの企業が最後ではないはずです。

ここで、皆さんが「Sun はどのような影響を受けるのか」という問いを投げかけていることは承知しています。私の考えでは、Sun の主要な顧客のほとんどに影響が及ぶことでしょう。銀行だけではなく、通信業者、病院、メディア関連企業、建設会社、航空会社、政府、スタートアップ企業などなど、挙げ始めたらきりがありません。事業資金を調達する上で貸付に頼っている企業は、それが大学であろうがフォーチュン 100 社に入る輸送会社であろうが、厳しい状況に置かれることでしょう。

このような状況は、攻撃に出さえすれば、大きなチャンスでもあります。受身の姿勢で Sun への影響について心配するのではなく、Sun の顧客や株主のために業績の向上に励むのです。

次のような点を必ず念頭に置いてください。

1. Sun の顧客は、テクノロジーを、価値や生産性を高めるための手段と捉えています。

「テクノロジーにお金をかけるのはやめて、社員を追加採用して人手を増やそう」という顧客はありません。その逆で、作業を自動化し、頭数ではなくテクノロジーを利用して解決案や機会を得ようとするのが普通です。そしてそのプロセスにこそ、Sun にとってのチャンスが存在しています。顧客による、コストの削減、稼働率の向上、そして即座に長期的な利益をもたらすような変更の導入を援助するのです。どんな顧客を前にしたときでも、「どのように手助けできるか」を考えてください。顧客の方からアイデアを出してくるに違いありません。そしてこちら側でも、提案には事欠きません。私自身は、顧客やパートナーと連絡を取り、こちらの存在を知らせて援助を申し出ています。皆さんもぜひ同じように行動してください。

2. とは言うものの、Sun は、顧客ベースの拡大に積極的に取り組んでいます。

Sun の顧客が金融サービスや通信業といった業界に集中している事実こそ、Sun が顧客ベースの拡大に熱心に取り組んでいる理由です。国際市場において、Sun の浸透率はあまりにも低いのが現状ですが、それは同時に大きなチャンスを意味してもいます。経営幹部、特に市場に直接関わる任務に就いている皆さんには、現在の顧客関係を拡大すること、そして新しい顧客の数を増やすことに真剣に取り組んでもらわなければなりません。この「そして」というのがポイントです。既存の顧客と新しい顧客の両方で業績を伸ばすことが重要なのです。

しかし、私が新しい顧客の数を伸ばせると考えているのはなぜでしょうか。

3. なぜなら、革新は危機を好むからです。

インターネット・バブルの崩壊は記憶に新しいところですね。今から 6、7 年前に起こったその崩壊の後、オープンソース導入の最初のブームが起こりました。あの時と同じような、現状を打開する、流れを変える経済への情熱が、強大な力を持って戻ってきました。そして今回、Sun は、そこから最大の利益を引き出せるであろう立場にあります。その証拠を挙げてみましょう。プロプライエタリなデータベースのベンダーにかかるコストを下げようとする企業が、最初に選ぶのは、MySQL です。プロプライエタリなストレージにかかるコストを下げるときは、ZFS ベースの OpenStrage を選びます。プロプライエタリな製品は、xVM に対抗できるでしょうか。Glassfishには?Lustreには?OpenSolarisには?同じことです。私に言わせれば。目を向けるところすべてに、チャンスは存在しています。

私たちは、全面的に攻撃姿勢に出ることができるし、出るべきなのです。最新の Batoka および M-Series SPARC システムから、最新の組み合わせである Intel と AMD のブレード、ネットワークアイデンティティ製品 (これこそが、労働集約的なプロセスの自動化!) からすばらしい SunRay Thin クライアントの活用、あるいは PS およびサポート・サービス機能まで、Sun の製品群はこれまでにない充実ぶりです。ドットコム・バブルが崩壊したときに Sun がこれほど強力なポートフォリオを持っていたなら、他社を一掃し、今とはまったく違うところへたどり着いていたに違いありません。

いずれにしても、経済活動の強化を図るために米国政府、欧州連合、あるいはアジア諸国がどのような政策を取るべきかについては、限りなく議論が続けられていくでしょう。私は、政治的な議論にはあまり興味がありません。それより、民間での議論の方に強い関心を抱いています。それぞれの顧客が「どの OS を使おうか」、「どんなオープンソース戦略を立てるべきか」、「プロプライエタリなストレージにかかるコストを大幅に切り詰めるにはどうすればいいか」、「電力費とスペースを節約するにはどうすればいいか」、「うちの会社が抱えている問題を理解できるのは、どのベンダーか」、「援助の手を差し伸べてくれるベンダ���はどれか、真のパートナーとなり得るのは誰か」といった問題についてどのように考えているかに興味があります。

危機が訪れたときは、混乱の中に、他社に差を付けるための、市場との関係を密接にするための大きなチャンスが潜んでいます。もちろん、顧客は厳しい状況に置かれてはいますが、それは変化に対してオープンであることに他なりません。私は、Sun がそのアイデアやロードマップを活用して、移行期にある顧客たちの協力相手になることを願っています。扉は開かれました。

もちろん、一部の顧客は離れていくでしょう。しかし、それを補って余りある顧客が新たに得られるはずです。市場は、過去 30 年の例を見てもわかるとおり、しばらくすれば上昇傾向に戻ります。そのとき、市場を率いるのは、低迷を逆手に取って価値を高め、成長を加速させた企業です。

ご心配なく。私たちは、市場をつぶさに観察し、Sun が受ける影響や、目の前に立ちはだかる課題をマクロ・レベルとミクロ・レベルの両方で把握すべく努力しています。しかし、私を始めとする経営陣は、すでに手順を承知しています。前回のバブルの崩壊で経験済みです。今こそ、時流に正面から立ち向かい、新たな基盤を強固に確立すべきなのです。このような時勢にこそ、顧客が変化に対して最もオープンになっているからです。

そこですかさず援助の手を差し伸べ、チャンスを活用しようじゃありませんか。

Jonathan

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水曜日 9 24, 2008

データ・ウェアハウジングで大きな節約

下に追記を加えました。

Greenplum のチーム並びに Sun と Greenplum 共通のお客様である Fox Interactive Media に祝福の言葉を述べたいと思います。Fox Interactive Media は MySpace、Photobucket、IGN、FOXSports.com、そして膨大な数の Web プロパティを運営しており、これらのサイト全体の利用者数は Web 上で最大級です。

我々 3 社は今日、Fox が Sun の Solaris/ZFS ベースの OpenStorage プラットフォーム (具体的には大量の Thumper) 上で稼働する Greenplum のデータ・ウェアハウジング・ソフトウェア上に構築された巨大なプロダクション・データ・ウェアハウスを使用することを発表しました。つまり、オープンソース・ソフトウェアが、世界最大級の、そして非常に安価なデータ・ウェアハウスの核として使用されるということです。

Fox は、LinkedIn から New York Stock Exchange まで多岐にわたる、Sun/Greenplum チームの多くのお客様に加わり、よりよい洞察力、より早い決断、より高い効率のための原動力としてオープンソース・データベースと技術革新に期待を寄せることになります。

要するに、不況の真っただ中にライセンス料の引き上げを行うほど要領のいい特許所有ベンダーにうんざりしているお客様には、誰もが理解できるコモディティ・レベルの価格帯のはるかに安価な代用品が確実に用意されているのです。

関係者の皆さん、おめでとう!

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追記: 上に書いた Greenplum/Thumper データ・ウェアハウスと競合他社の製品との価格差に関して、たくさんのご質問をいただきました。なにしろ、最近市場に進出した某特許所有企業は 1 テラバイトあたり 15,000 ドルという価格がお客様にとって妥当だと言っているのですから。私��、これはバブル崩壊以前の価格だと考えています。今日の市場では、1 桁分高すぎてニュースの見出しになるのが関の山でしょう。しかし、これは私の偏った考え方ですから、何社かのお客様にいくらなら支払ってもいいと考えているかを聞いてみることにします。

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